桑原虎氏のサーヴァント。鬼面を模した大兜を被った武者。
マスターが魔力を通さない体質の為、彼の監督役である「ある男」との二重契約で現世する。
……
貴族であり武将。
しかしそれ以上に、大江山の酒呑童子、蓮台野の土蜘蛛といった
大妖怪を討ち果たした英雄として彼の名は有名かもしれない。
実際にそれら妖怪共が跋扈し、人の暮らしを脅かしていたかどうかは分からない。
平安の世に従う事を拒み、反乱を起こそうとする人間達を妖に譬えたのではないかとも言われている。
が、彼は何も語らない。
すべては与えられた使命を全うしたのみだ、とだけ。
だが少なくとも、彼と仲間達がそれらの鎮圧に貢献したというのは間違いないだろう。
――そして、この聖板戦争という戦いにおいても、彼のすべき事は変わらない。
彼のマスターとして選ばれた男は、
妖怪に譬えられた「人の心の闇の具現」と永きに亘り戦い続けたのだという。
不思議な懐かしさすら感じさせるその男と共に、彼は現代に集った『魔』に挑む。