【魔剣を剋する者】ヘルヴォール

概要

セドリック・ウラガンのサーヴァント。戦装束に身を包んだ、男装の女戦士。

 ……

男装してヴァイキングに加わり、暴れ回る中で発見した一振りの剣。
かつての担い手であった実父の魂との問答の末にそれを譲り受け、数多の戦場にて戦い抜く。

やがて戦いを捨て、一人の女として生きる道を選んだ彼女は、
粗相をして家を出る事となった息子に、父の形見の剣を持たせた。

しかし、彼は剣の魔力に憑かれた。
兄を殺し、敵を殺し、味方をも殺し、暴君として君臨した末に死んだ。
その後も“あの剣”は戦いの渦中にあり続け、自分達一族に死と災いをもたらし続けた。

“あの剣”は邪剣だった。
彼女がそれを知るのは、ずっと後の事であった。


――この度、聖板戦争にて英霊の座に呼ばれ、サーヴァントとして召喚された彼女の手には、
やはり“あの剣”が握られていた。

望みは、この禍々しき剣をこの世から抹消する事。それによって一族の呪いを晴らす事。
それは“この剣”の呪いから唯一免れた自分にしか出来ない事だと、彼女は自覚していた。

だが、長い時を経て再び手に取った剣は、かつてとは比べ物にならない、
御する事も困難なほどの邪気を帯びていたのだった――

性格
一人称:私 二人称:お前、あんた マスター:セドル

「この剣の落とし前は私がつける。
 きっと、これは私にしか出来ない事なんだ――」

男勝りのサバサバした気性で、とことん勝気。
一方で人の話を聞かず、聞いても途中で早合点してしまう癖がある。

これらは平時の性格で、狂化が進行するに伴い、自我も不安定なものとなる。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
基本的にはマスターの傍に控えるが、剣を抜かなければならない状況では単独で行動し、
最低限の戦闘で速やか且つ確実な勝利を狙う。

聖板への望みは、一族に災いを齎し続けた剣を完全に滅却する事。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
剣を抜いて使用するたびに狂化が進行するという都合上、
武器自体の頑丈さに任せて鞘に納めたまま殴るというスタイルで戦う。
ひとたび抜刀すると必中必殺の神秘の恩恵を受けられるが、
目につく物を斬り殺さない限り止められない、一か八かの攻撃となる。

マスターを傍に置いて本気の戦いはしない事を徹底しているが、
もう一つの宝具はマスターの傍に在る事で最大限の効力を発揮するため、微妙に噛み合わない。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
曲がったところのない人物とは好相性。堅苦しい相手は苦手。
パートナーについてどう思っているか
実直だが曲者、堅物ながら豪胆。いい塩梅に取っつきやすい人物。
意地を張り男っぽく振る舞う姿にかつての自分を重ね、くすぐったく感じる事も多い。
台詞の例
「縋れるモンがあるなら、さっさと縋ってしまっていい。
 財も武具も栄誉も、使ってこそ価値があるんだ。腐らすなんて勿体無いぜ」

「血ヲ……殺戮ヲ……栄光ヲ……
 ――ッっ、何だ?! 何を口走ってたんだ、私は……?」