膝まで届く程の黒く長い髪、そして左右に飛び出た獣の耳の様な髪型が特徴的な少女。
普段は北部の山の中にある『天悼神社』で居候と言う形で生活をしている。
日課で体力を付ける為に毎日トレーニングを欠かさず行っている。その為見た目によらず身体能力は高かったりする。
また、知らない人と交流する時にに渡した手製の人形をプレゼントした際、いい関係になった事が切っ掛けで自分や
知り合った人を模した人形を作る事が趣味になっている。因みに人形の中に護符などの魔術的な加護が入っていたりする為
一種のお守りの様な物でもあったりする。
第4次聖板戦争で発生した擬似大聖板の暴走を食い止めるべく、人間としての存在を犠牲にして手に入れた
『キズナ』と呼ばれる超越した存在を使い人々を救おうとした。
結果は散々なもので知ってる人、知らない人を含め多くの人々が死んでいった。
人々の死を目撃した彼女は自分の持つ力では皆を守る事は出来ないと感じ自信を無くしていた。
並行世界から帰った後も彼女は悩み続ける。
どうすれば皆を守れるのか、力があれば守れるのか、何をすればよかったのか・・・
そう思いつつ、いつもの日常を過していた。
その後、学園内で『黒咲 椿』と言う少女に出会い、彼女が自分から作られたクローン、梓姫である事、
彼女が自分以上の境地を経験している事を知り、そんな経験をしている彼女が今も笑顔で困っている人を
相談する程の行動力を見せている事に驚きを隠せないでいた。
彼女は自分のせいで沢山の仲間を殺してしまった事を悔やんでいたが、彼女達の為にも今生きている自分の命を
他の人達の為に使う事で償おうとしている。勿論せれで償えたと思っていないがそれでも彼女は彼女なりの
意思を貫いている事に彼女の強い意思を感じた。
それから椿と同じ梓姫達と出会い、彼らの生き方、自分をもう思っているのかを聞き、
自分なりに答えを見つけようとしていた。
そんな中、彼女の知る青年が自分の力に飲まれ暴走してしまい、彼女は彼を助ける為に行動する
オーダーの警告を無視しながら。
結果、彼女は意識不明に陥るほどの大怪我を負ってしまい、数日間生死の境を彷徨う事になる。
意識を取り戻し、安心した仲間から気分転換に近くにある温泉郷に行く事になった。
そしてそこで『峯岸 縡祢』と言う少女に出会い、彼女が前回自分の答えを聞いたあの『縡ノ葉』だと言う事を知った。
自分はあの答えを全然やれてない事に失望しているのかと持っていたが、彼女はそこは気にしていない様であった。
ただ、今の自分が道を踏み外しかけている、無理はしてはいけないと言われ自分を宥める様にも見えた。
縡祢の言葉を噛み締め、前を進もうと彼女は動き出す。