とある依頼により海外から来た細身で片目を松葉色の髪で隠した男性。
彼の家系は、暗殺を生業としていた一族であり特殊な装備を使った暗殺術を得意としており彼もまたその技術を教え込まれ、
小さい頃から様々な場所での戦闘を経験している。
10年前に最愛の妹を事故で失ってからは家を出て傭兵として各地を点々としていた際に今回の依頼者が聖板戦争に参加して
護衛をしてほしいと言う依頼が来る。依頼内容には疑問を持たなかったが「願いをかなえる」というワードを目にした瞬間彼は
即座に依頼を請けるその聖板戦争が起こる地へと向う。
到着後、指定された場所である天悼神社で聖板と妹(蒼い髪が美しい少女)を渡され、
「何か連絡があるまで適当にやっといて」と言う言葉を最後にそこに住んでいる人のものと思わしき家に入っていった。
妹(蒼い髪の少女)と二人ぽつんと立ちすくむがとりあえずは行動する為に近くの町に潜伏する事にした。
正直彼女を護衛する為に来たのではないのかと疑問に思ったが多額の依頼料が既に振り込まれていた以上
依頼を真っ当しようと考えていた。
漆黒刃《ブレイドキャスト》での高速移動をしているとなりで、表情も変えずに並走する妹(蒼い少女)を見ながら。
町の中を徘徊している中、海岸沿いを偶然通り掛かった際に『伊鈴菫』と言う少女に出会う。
彼は特定の少女を見ると自分の愛した妹である『アリーシャ』の姿に変換させるのだが、彼女にはそれが発生しない
と言うよりもその姿はそのアリーシャに瓜二つであったのだ。その事に彼は何か運命的なものを感じたのであった。
彼女は家も無く海の中で暮らしているとどうにも信じ難い事を言っているが妹がそんな生活をしてはいけないと言う事で
なかば強引に彼女との生活を始めた。
最初こそ怖がっていたが、次第に打ち解ける様になり笑顔を見せる様になった事にとても幸せを感じる様になっていた。
後ろから刺される蒼い眼光には気付かずに・・・
ある日、敵の奇襲により妹(蒼)が大怪我を負ってしまう。
妹(菫)が彼女の治療をしている中、妹(蒼)何度も自分の名を呼ぶ声を聞いた時、自分の犯した罪の大きさに気付かされる。
で妹(蒼)を守れなかった、いや彼女も妹でありながら自分はもう一人の妹(菫)に夢中で
彼女を見ていなかったのかも知れないと自分の不甲斐無さに落胆していた。
数日後、妹(菫)に呼び出され、そこには無事に完治し元気になった妹(蒼)の姿があった。
妹(菫)が色々話してくれた妹(レヴィアタン)が自分を好きと言う事を、そしてそれが原因でもう一人の妹(菫)を
殺しかけた事を、そうならない為に色々話し合った事を・・・
そして、彼女最後にこう言った、彼女を、レヴィアタンを『妻』にしてあげてと。
唐突にそう言われ少し困惑していた。
今まで妹の事しか考えていなかった為、こう言った場合どう答えたら良いのか分からなかった。
けれど彼女、レヴィアタンの気持ちにちゃんと答えなければと必死に考えた結果、その申し出を受ける事にした。
それが他の世界の自分だったのかもしれない、けれど、それでも彼女は自分も愛してくれた事に感謝しなければならないと。
そう思った瞬間、妹(蒼)の姿が変わり蒼い髪と瞳が美しい少女が目の前に現れ、彼女の本当の姿を見る事が出来た。
こうして短い期間ではあるがレヴィアタンとアリーシャの絆は更に強くなっていった。
聖板戦争は終わりが近付く中、彼等一家は生き延びる事が出来るのだろうか。