天星の拳

概要

 薄紫の髪と瞳を持つ、静かな、それでいて圧倒的な気配を漂わせるサーヴァント。
 その肉体は鍛え込まれ、全身を包む清浄な力はそれだけで世界に存在を示し続ける。
 天に煌めく万象の星は全て貴き明星の光輝。世界の何処にいようとも、輝きを失うことなく人々に祈りの尊さを知らしめるだろう。

性格
 基本的には温厚であり、弱者を庇護することを貴ぶ。
 が、体育会系どころか超絶バリバリ武闘派な面がその根本にあり、己の宿命を全うするためには例え相手が大天使だろうとも容赦なく殴り倒す。
 さらに言えば悪を裁く楽園の剣を担う天使と同一化しているため悪に対しては恐ろしく苛烈な振る舞いを見せる。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
 聖板の完成を狙っているわけではなく、人の生活を乱す者たちを片っ端から殴り倒すために戦う。
 平穏こそを希求し、平和を享受する人々の生を乱す輩を殲滅することもまた彼の望みである。過激。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
 セイバークラスでありながら常は剣を持たず、その鍛えあげられた肉体による肉弾戦で戦う。
 その肉体能力は全方面に高水準であり、並のサーヴァントなら容易に撃破することが可能である。
 全力を発揮するときは彼は第二の宝具を発動し、炎を纏い戦場に立つ。その頭上には炎の円環が展開され、全身から炎を吹き上げ戦場を焼き払う。
 この状態になると人の認識を超えた能力を発揮し、当たり前のように飛行し神の炎剣を担い敵対者を殲滅する。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
 善性の存在とは相性が良い。また、義理を重んじる面も存在する。
 が、自身の命運を阻害する場合は例え善性の相手だろうと(生命まで奪うことはないが)割りと躊躇なく排除する。
 基本的に彼にとっては世界、そして人類の大局的な平穏の為に戦うことを宿命付けられているため、あまり関わり深くない個々人の事情を考えるつもりはないらしい。
 面倒くさがりというわけではなく、あまり深入りしてしまえばそれは公平性の欠如にも繋がるからだとか。
 尚、当然ながら悪党には慈悲無くぶちのめす。
台詞の例
「さて、征くか。平穏を乱す者たちを放っておくなど俺には出来ん」
「──外道ども、空を仰げ天を見よ。貴様らが何処で何をしようとも、万象の星(コカブ)がそれを逃すことはない」
「我が剣、我が炎、我が全霊! 刮目せよ、神の炎を! ──『輝く天輪ラハット・ハヘレヴ・ハミトゥハペヘット』!」
真名・来歴
 真名は旧約聖書に登場するヘブライ人の族長「ヤコブ」。ユダヤ人の祖と呼ばれた人物であり、イスラエルという国名・民族名の由来となる逸話を持つ人物である。
 父はイサク、母はリベカ。祖父には偉大なる太祖アブラハムを持つ。
 双子の兄エサウに与えられるはずの「長男に与えられる祝福」を与えられた事による兄弟間の確執から生命を狙われた。エサウから逃亡している最中に、天使が天へと昇る梯子を見て「自身の末裔が偉大なる民族となる」という神からの約束を与えられた。
 やがてヤコブは逃げた先で家族を設け、兄エサウとの和解を願い故郷へと向かい、その途中のヤボクの川の渡しを渡る時に何者かと戦う。 それこそが大天使ウリエルであり、祝福を望んだヤコブに「神に克つ者(イスラエル)」という新たな名を手に入れた。また、この逸話からかヤコブはウリエルと同一視される面があり、それが炎の宝具へと繋がっている。