「今日この時より世界は終わる。我々わたしが降り立つとはそういうことだ」

概要

 青い肌と白髪、黄金の機腕と2対の翼、長い蛇の尾を持つ『ルーラー』クラスのサーヴァント。召喚者であるA:U.Mの身体を使っているため、少女の姿をしている。
 本人曰く、ヘルマンの苦悩と修練に免じて、その懇願を叶え召喚に応じたとのこと。

 その真名は、ヒンドゥー教における最高三神「ヴィシュヌ」「シヴァ」「ブラフマー」の全てを一柱の神の側面であるとした概念「トリムルティ」。最高神三柱が融合したまさに最大の神であり、本来如何に聖板と言えど召喚するのは非常に困難な存在である。

 ヘルマンは、これまで参加した2回の戦争で入手した小聖板と、今回の戦争で入手した小聖板を用いて彼らを3つに分けて召喚し、アヴァターラという概念を持つヴィシュヌをベースに取りまとめるつもりであった。実際は聖板ちゃんがどうも自我が強くなりすぎて当初の計画の妨げになる可能性が高かったため、急遽ブロンテスを召喚して儀式場を整え、召喚に特化したホムンクルス・シャルロットをベースに小聖板3枚を1つの肉体に収めた究極の魔法少女A:U.Mを作るという方向に計画をシフトさせていった。
 果たして計画は成功し、ヴィシュヌの機能停止という問題はあるが世界の破壊と再生については十分な能力を持つルーラーとして、トリムルティの召喚を成し遂げた。

性格
 傲岸不遜で唯我独尊、ナチュラルに他人を見下している。だが、それは単純に自分が他の何よりも上位の存在であると認識しているためであり、別段他者を貶める目的があってのものではない。A:U.Mと異なり機械的な性格ということもなく、それなりに感情も見せる。ただし、よっぽどの大英雄か神霊の類でもない限りは基本人間のことを有象無象としか思っていないので、彼らに感情を動かされるということは少ない。
 努力を賛し、その末に叶わぬ願いを乞う者には相応の見返りを与える。これはブラフマーとしての性質が強く出ている部分であり、たとえ敵であってもそれは変わらない。ヒラニヤガルバに直接影響のない限りにおいて、ルーラーは努力するものの願いを可能な限り許し叶えてやるようにしている。一騎打ちを挑まれたら応じたりとか。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
 ヒラニヤガルバの側から離れず、拠点からパースパタによる爆撃を行って世界破壊を進める。自分に挑んでくる者がいれば同じくパースパタで迎撃し、それを抜けてくるようならトリシューラを用いた格闘戦で抹殺する。何はともあれヒラニヤガルバを第一に考えており、敵を倒しきれなくてもヒラニヤガルバだけは壊させないように振る舞う。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
 槍による接近戦も、弓による遠距離戦もこなし、何なら素手でもアホみたいに強い。武芸百般の武人である上に、そもそも神性による防壁によって並大抵の攻撃ではびくともしない強度を誇る。最高クラスの戦闘力と万能の戦闘スタイルを併せ持ち、おまけに世界を壊せば壊すほど強くなるという反則サーヴァント。
 ただし属性がこの上なく神であるため、神殺しやその他対神兵装の類が非常によく通る。根本的な戦力差を超えて神殺しの一撃を叩き込めるなら勝機もあるだろう。
 また、技能が戦闘方面に偏っているため、搦手の類に注意を払っていないというのも弱点である。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
 世界を守るものとの相性が悪い。守護者・維持者は本来は自身も持つ属性であるが、現在はその神格が機能停止を起こしているため。
パートナーについてどう思っているか
 不遜だが悪くはない。800年に渡り手を尽くし、己を喚び出し請い願うほどに腕を高めたその修練は、かつて己に願った者達を想起させる。
台詞の例
「世界が終わるというのは決定事項だ。何人たりと覆せはしない。
 だが其方らが拒むというのなら、良い、足掻いてみよ」
「あの男は不遜ではあったが、仮にも我々わたしを喚び請い願った。
 ならば応えよう。其方の道程は対価に相応である」
「ふむ、互いの武器による一騎打ちか。良いぞ、我が要塞に乗り込んできたその労を讃え、相手をしてやろう。
 だが、努々思い違うな。我々わたしは見ての通り、槍も使い慣れているぞ――――」