■“水銀城の主”“元帥”ジル=ド=レェ 15世紀初頭、かのジャンヌ・ダルクに付き従って各地の戦場を転戦し、 国王から“元帥”の称号を賜った歴戦の武人。 少女将軍を聖女と信じ崇拝していたが、そのジャンヌが最後には国家に裏切られ 魔女として処刑されるに及び、信じるものを見失った彼は自領チフォージュ城に引き篭る。 引退後の彼はかつての闘争や武勲への興味をすっかり失い、もっぱら有り余る財産をもてあまし 大時代的な極端な豪奢、或いは洗練された趣味的生活の内に引きこもるようになっていたが、 何時の頃からかその居城の地下室からは忌まわしく不吉な死の匂いが漂うようになっていった。 ガラスの花々、水銀の小川、地下室の天井にちりばめられた宝石の星空。 虚飾に溢れ、全てが作り物の歪んだ王国の中で、かつて自分が本当に信じたものが何であったかに気づいた時、 信仰心は虚無主義に、慈愛は憎悪に、義心は復讐に取って代わり、彼の闇は無限大に膨れ上がり さらに巨大な暗黒の中へと解け落ちて行き…その肉体もまた、人ならぬものへと変わっていったのだった。 かつて「神の戦士」として闘った男は今は血と死を求めて魔物と親しむ闇の者となったのである。 私の――こんなに聳え立つ――住居がお前には軽蔑すべきものに見えた時 「ああ選択のあの一瞥さえ与えられれば 教えも祭壇も私は否定してしまうものを」 そのように闇の中にお前の苦痛の叫びが響いた ―シュテファン・ゲオルゲ― ・性格 熱心な芸術愛好家でありまた錬金術の研究家などという一面はあるが 本来の性格は素朴で単純な武将タイプであり、学者肌などとは程遠い、 むしろ子供のように純粋に人を信じてしまい易い人物。 しかしだからこそそれ故に、救国の聖女と信じ側近として付き従っていた ジャンヌ・ダルクの末路を、彼は乗り越えることが出来なかった。 一面に古い封建貴族らしい特権階級意識があり、浪費や豪奢を愛するとともに、 戦争を一種のスペクタクルな娯楽として見る所がある。 (これは戦争を終わらせるために奮闘していたジャンヌとは本質的に 相容れないものであったが彼はこれに気付くことは出来なかった) 魔人としてのジルはジャンヌが味わった裏切りの記憶から 多分に虚無的になっており、虐殺と破壊のもたらす流血の興奮を 戦場の昂揚感に代えて慰めとしている。 なお、どうでもいいがハードゲイ嗜好がある。 ・方針(聖板戦争での立ち回り方) マスター(投稿者ではなく設定上の)からしてあまり聖杯には関心が無いため、基本的には 生前(?)通りの人間狩りを行う。 史実のジルは男児のみを中心に誘拐したがこのジルは老若男女を区別せず、 皆平等に浚って差し上げる(何 ・戦闘スタイル(強み・弱点含む) 外征は配下の軍勢頼み、城に攻め入られても衛兵が大概は対処するのでなかなか戦う機会は無いが、 いざ自分が闘うとなればバスタードソード大の長剣「デスルーン」を片手で振り回し力と勢いのある パワフルな攻撃を見せる。 ドット絵では描かれていない盾も持っているが、魔城の力がある為か元々そういうスタイルなのか あまり防御は気にせず鎧の強度に任せている感がある。 元々重戦士スタイルでスピードはあまり無いことも原因と思われる。 一応魔術の心得はあるが《深傷》《耐傷》《耐魔》などの補助呪文を戦闘前 (というより持続延長を使って常時)使用するほかには戦闘中に呪文を使うことは基本的には無い。 但し、城の中にいる場合(殆どそうである)城の内部のものは床や壁、調度や 地下の搾血機や拷問具に至るまで全てを意思のままに操ることができる。 また、仮面を外す事で噴出する殺傷力と感染性を持った地獄の瘴気も範囲攻撃、相手の妨害として 有効に利用する。 ・戦闘時相性の悪い相手・良い相手(他の参加者でも、〜〜な相手でも可) 基本的に自分は城の外にでられず、外の戦いは配下頼みになるため城に入ってこないような相手 (呪殺タイプとか)は倒しにくい(そういうタイプはダメージを取る能力は低いことが多いので脅威とも言い難いが)。 また、即死(直死)系の攻撃を持っている相手に城の中心部まで侵入を許してしまうと本来の優位性が かなり減算されるため危険。 逆に、これらの特殊能力持ち以外であれば城で守りを固めている分にはかなり安全である。 ・性格的に相性の悪い相手・よい相手(同上) 根本的に世界を滅ぼす気でいるので相性がいい相手というのはいない(目的が一致している場合も信用しないのはお約束)。 相性が特に悪いのは全体のために個を切れるマキャベリスト(チェザーレ)タイプや 浪漫やスペクタクル趣味、エキシビジョニズムを解さないリアリストタイプ。 ・最後のサーヴァント自身から一言! 「死の恐怖 苦痛こそが生きている唯一の証拠  死の恐怖に怯え 苦痛にのたうつことがあってこそ  人間は初めて 自分が地獄の住人であったことを知る  そう この世が この現世こそが…地獄!」 ・その他自由スペース <“纐纈城”チフォージュ> 生前からジルが居城としていた城砦で、ジルの魔界転生と同時にこの城もまた地獄界の具現“纐纈城”として生まれ変わった。 主の召還と同時にこの城もまた異形の軍勢とともに現世に具象化し、周辺の人間を獲物として成長を始める。 空間的な制約の問題か、元々本来のチフォージュ城が沼沢地に建てられていた関係か、 現在でも具現化する場合には湖水地を選ぶことが多いようである。 城本体の周囲は広大な沼沢地に囲まれており、その濃霧に覆われた中心部を占める湖に、高い城壁と壮麗な概観を備えた 水城が聳え立っている。 地上部はジルの華美な貴族趣味により美々しく飾り立てられており、 大ホールには鎧姿で軍勢を率いる凛々しき聖女の天井画が飾られ、 場内には何処からともなく美しい少年聖歌隊の合唱が流れ聞こえてくる。 しかしそれらは城の地底に広がる地獄の暗部を覆い隠す上辺に過ぎない。 城の地下には地上部に何倍する広大無辺の空間が地獄の深淵に向け開いており、 何層にも無数に重なった地下室を貫いて、湖水が幾つもの水の柱となって奈落に流れ落ちている。 そこでは狩集められた無数の犠牲者たちが、異形の獄卒たちに責め苛まれ、極限の苦痛を究める為に工夫を極めた 悍くも奇怪なの装置の数々によって生き血を搾り取られ続けている。 底へ底へ、下層へ向かうほどに苦痛と恐怖が洗練され、肉体がもはや原型をとどめぬ姿も定かならぬ塊に成り果て、 声を上げる器官を失ってなお、魂たちの絶叫が暗黒の中に木霊する―― そうして搾り取られた生き血の海が、漏斗の様に集められ流れ落ちるその底に 城主は静かに座して待つのである。