『 私が変わった? いえいえ、成長したのですよ。皆々様どうかご安心の程を! 今回の戦争は、この目取真重雄が見事治めてみせましょう。 』

概要

聖板常連にはお馴染み、目取真 重雄(めどるま しげお)。天射市に住む登校拒否の引きこもり高校生(漫画好き)だったが、突如勃発した聖板戦争に巻き込まれ、その渦中に身を投じる事となる。三次・四次聖板戦争に引き続き、これが通算三度目の参戦。
前回は木製の酒樽を着た状態での登場、とビジュアル的に少々珍妙な姿での参加であった。そして今回は初登場時の第三次戦争と同様に、学生服である。どうやらギャグキャラクターとしてのイメージから脱却を図ろうとしているようだが、果たしてそんなに簡単にゆくものなのか…先行きが不安だ。

性格
感情的で不器用、生真面目さゆえに無様な失敗ばかり、しかしそれでもどこか愛嬌が感じられたかつての目取真はもういない。これまでよりも自信に満ち溢れ、以前では考えられないようなビッグマウスを叩くようになった。その上強く自己主張をする仕切り屋タイプに変貌。また良く言えばクールに、悪く言えば他人に対してやや冷淡な態度をとるように…。果たしてそれは彼が言うように成長したからだろうか? やがて誰もが大人になってゆく…当たり前の事とは言え、何やら一抹の淋しさが感じられる。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
集団の力による戦争終結を第一とする正義を掲げ、常に英雄的な立ち居振る舞いを心がける。そして周囲の被害を省みず暴れる悪辣なマスター達を根絶するべく積極的に行動。また強者と見るや他マスターを仲間に誘い、一大勢力のリーダーとなって聖板の中心的な存在になってやろうという野望…いや志に燃えている。
これはかつての聖板戦争で彼が兄貴分と慕ったジョン・タイターの、戦闘よりも被災者救助に重きを置いていた方針とはずいぶん異なっているのが気にかかるところ。これまでの戦いで仲間達を幾人も失った事が、彼を力の渇望者へと変えたのかもしれない。
現在の所、圧倒的な武威を見せる桑原虎氏(AMZAK氏製作キャラ)や、参謀としてその知識を借りたい大河正博(山田夜業氏製作キャラ)らを仲間にしようと狙いを定めている。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
内面の大きな変化が戦闘スタイルにも影響。決め技だった英雄重身・英霊重身、及び漫画魔術はいずれも彼の強い情動が契機となって発動する術であった為に、それがなくなった今では使用できなくなった。ならば大幅に戦力がダウンしたのかと思いきや、意外にも勝率は上がっている。その理由の幾つかの内、一つには無駄を排した効率的な戦術からくる新たな戦闘スタイルの確立が挙げられる。必要とあらば、大を生かす為に小を切り捨てる―――裏を返せば冷徹とも言える合理的な思考が駆け引きを巧みにし、勝ちを得る為に手段を選ばぬ姿勢が着実に戦果を挙げつつあるのだ。
もう一つは新技・心霊手術の力により自身の肉体を改造し、身体能力を強化させて白兵戦闘力が向上した事。 のみならず、心霊手術の秘技は重身技を超える威力を持つ 『 英霊纏身 』 の新奥義を修得せしめるに到った。もしもその術技が更に熟達し、通常クラスのサーヴァントを殻として鎧の様に装備する事が可能となれば…彼はまさしくサーヴァントと同等の力を行使できるようになる。

以上のように欠点らしいものが見当たらない現状ではあるが、果たして…? なんだかその内ボロが出そうだ。   
性格的に相性の良い相手・悪い相手
聖板の新リーダーを標榜するだけあって、恰も選挙に立候補した若手の様に八方美人。どんな相手にも表面上は分け隔てなく真摯に対応するので、あからさまな悪人でもなければ相性はそれほど関係ないようだ。聖板戦争を止めたい、終わらせたいと願う者には、まさに頼もしき同志として映るだろう。ただしその少々強引で不躾な部分が気に障ったり、いざとなれば非情になる一面を垣間見て離れてゆく人間も多い。また基本はクールであるが、自分のライバルになりそうなリーダーシップ・カリスマのある人間、不思議な魅力があり自然と人の輪の中心にいる人間、強敵や悪党を討ち名を知らしめた人間などに妬みの眼差しを向ける事がある。
サーヴァントについてどう思っているか
その美しい容姿から見栄えがする…と常に傍らに置き、人前では女性秘書のような扱いをして大人しく彼女も従っている。ただその間柄はどこかよそよそしく、お互いあまり視線も交わさずかける言葉も少なめ。円滑なコミュニケーションが取れているとは思えず、目取真はサーヴァントである彼女をどこか怖れているようにも見て取れる。
…さては召喚時になんらかのトラブルがあったのか? もしや、いきなりエッチなセクハラ行為に及ぼうとして怒られたとか? 実際、目取真は第三次聖板でこれまた同様に美少女であったサーヴァントを召喚時に押し倒そうとした前科がある。お互いの胸の内やいかに? 答えは真名公開版にて。
台詞の例
  『 エクセレントッ!! ブラボー!! 素晴らしい力をお持ちですね。その貴方の力こそが今、必要なのですッ。私と共に この忌まわしい戦争を終わらせてみませんか? 』
  『 だから樽の話はやめてくださいよ~意地悪だなぁ。あの頃の私は、本当に存在価値のないカスでした。 』
  『 フフッ…そんな甘い考えで、多くの人々が救えると思っているのですか。 あなたの優しさが迷いを生み、事態を悪化 させるのですよ。 』
  『 ああ、なんと可憐! まさしく貴方はこの聖板戦争のヒロインだ。願わくば、私めと男女のおつきあいをしていただけま せんか? あんな焔条ナントカより相応しい相手だと思いますよ。 』
  『 え…と、失礼。以前お会いしたようですが、あなたの事を思い出せません。すみませんね。 』

 

 
疑問
  
―――第四次聖板戦争。それは思い返すだに過酷な、そして熾烈な戦いであった。そこで出会った戦友たちとの深い絆、それは目取真にとって大切な無二の宝であるはずだった。
…しかし。残念ながら、仲間たちとの日々は記憶障害というアクシデントによって欠落。多くの想い出が彼の内から消えてしまっている。悲しき事故―――として片付けるには、少々おかしな点がある。
例えば三次聖板戦争からの仲間であり、四次で死亡したジョン・タイター。そして四次聖板で深い友情を結んだ藤八水。チームリーダーと仰ぎ洞窟で寝食を共にした参麓丸一。こうした最も思い出深きはずの面々を、ろくに憶えていないのである。 いずれも目取真に大きく影響を与えたはずの者達、記憶障害とはいえ、彼らの事くらいはもう少し憶えていても良さそうなのであるが…。

それだけではない。実は今回の第五次聖板戦争半ば、以前から目取真もよく知る参戦者の一人が、その秘められた巨大な力を暴走させ魔竜と化してしまうというイベントが発生する。
竜化した件の人物を人に戻そうと、多くの同志達が救出の為に立ち上がる―――無論、目取真も。しかし彼は早々に救出を諦め、これ以上の被害の拡大を防ぐために魔竜を討つ事を提案。なお救出を諦めない者達と対立する事になる。
以前の目取真であれば、決して口にしなかったようなその冷徹な言葉…彼は一体、どうしてしまったのだろうか? 皆の罪を被る為、あえて悪者になろうとしているのか。高二病とはいえ、ちょっとちょーしこき過ぎではないのか?