教団はエジプトの地に再びいにしえの神々の信仰を蘇らせようと、二百年に渡って地下で活動を続けてきた。しかしある事件を切欠に魔術協会と衝突、敗れた教団はほぼ壊滅状態に陥る。以後残党は邪教認定され、長らく日陰の道を歩まされる事となる。
…だが僅かに残った信徒達は諦めてはいなかった。聖板戦争にて聖板を取得し、教団再興の一手としてセルケト神の受肉を計画。大神官自ら武装信徒を率いて来日するも、戦争開催前に警察庁公安課にこれを察知されてしまう。理外監査室応用警邏隊の急襲を受けて信徒らは軒並み逮捕、大神官ヘムネチェルも逮捕され、オカルト犯罪者収容施設である古読刑務所へと投獄される屈辱を味わうのであった…。
こうしたサソリのような毒虫を操る魔術は、伝説ではミノタウロスの母親であるパーシパエーが使用したものが知られている。
魔女キルケーと姉妹でもあるパーシパエーの母親はペルセーイスであり、ペルセーイスは魔女神ヘカテーの別名。ヘカテーは魔女メディアの魔術の師で、エジプトの魔女神ヘカトととも同一視される。もしもパーシパエーの魔術の源流がエジプトにあるとすれば、イシス神も我が子ホルスを守る為にサソリを召喚し護衛させている事から、サソリの使役はエジプトの神々にとっては割とポピュラーな術なのかもしれない。
起源 : 蠍 属性 : 水 魔術系統 : ヘカ(古代エジプト魔術) 魔術特性 : 生物使役(サソリ) 魔術回路 : 質B/量A/編成・正常 魔術発動ワード : 『 呼吸させる者(セルケトヘティト)よ 』
彼の得意とする呪術は、サソリに刺された傷を癒す…という医療神の側面を持つセルケト女神の信徒らしい『 再生 』の呪術。
単なる傷の治癒に留まらず、再生芽の幹細胞に働きかけ別生物の器官を再現する『 異種再生 』の秘技も使用できる。この異種再生の力によりサソリの尾を生やし、そのうえ自らや他者の血肉からサソリの群れを生み出す事すら可能。 無論、生み出したサソリは『 魔蠍使い 』 の魔術で操れる。再生できる部位は人体器官の他はサソリのそれのみであり、セルケト教団大神官の家系に代々伝えられてきた秘術。また再生呪術を施す事で限界以上に身体を酷使し、常時火事場の馬鹿力を発揮できる状態にある。
魔術のような神秘に根差した技術ではなく、超能力は人が人のままに持つ特異能力。本来は先天的な資質が必要とされる一代限りの突然変異。ただしヘムネチェルの場合は高次元の神霊による干渉を受け、脳のチャンネルを開いてもらった事で行使可能となった力であり、神秘の手が介在しているので魔術と超能力の中間のようなもの。参麓丸一(参麓氏製作キャラ)が女神より与えられたテレズマパワーとは非常に近い能力かもしれない。
内容については魔術奥義参照。
呪力と魔力によって構成されたその身は生物界の常識を越え、5mの巨体に分厚く堅い甲殻を持つ。また大鉈のようなハサミと大槍のような尻尾の針を備え、Cランク相当の対魔力を保有しているので、低位なサーヴァントと渡り合える程の力を秘めた準魔獣級の化け物。ここまでくるとちょっとした装甲車並みである。弱点は背中の心臓。
コンセプトはわかりやすい悪の魔術師。当初はfate/zeroで切嗣の回想に出てきた魔蜂使い・オッド=ボルザークの同族で魔蠍使い…にしようとしていたのですが、いつの間にか怪しいエジプト人に…。
通常の伝奇ものならラスボス級、けど猛者が数多集う聖板では良くて中ボス程度の強さです。
一応は目取真の脱獄仲間ですが、基本は目的の為には手段を選ばぬ悪人であり、あくまで一時同盟を組んでいるだけ。その内裏切るかもしれません。
怪しい教祖系キャラという事でちょっとガミドフ(配管氏製作四次キャラ)入ってるかも…。