フィンヌーラの場合は吸血された相手が通常の死徒ではなくサーヴァント、つまりドラキュラのように巷間に流布した人々のイメージが作り上げた存在としての 『 吸血鬼 』 であり、タイプムーン世界で死徒と呼ばれる者たちとは生態が少々異なる。例として、血を吸われてから死徒化するまでに通常ならば長い時間がかかるが、フィンヌーラは吸血後数時間で死徒と化している。これは彼女が他の人間を吸血鬼化した場合でも同様となる。
元々は所属する魔術結社上層部からの命令で、以前から封印指定を受けているイデアという存在を調査していた。結社は封印指定を受けた多くの魔術師を匿ってその知識を入手しており、賢者と名高い彼女の情報を欲していたのである。やがてイデアを調べるほどにその膨大な知識量と起源にまつわる力を知り、フィンヌーラはイデアを現在最も根源に近い魔術師とまで考えるようになる。
彼女ならば祖父や先祖が到達し得なかった境地に導いてくれるのではないか? 自分の師となるべきはこの人物の他にいるまい。イデアが現れるかもしれない聖板戦争に参戦したい…そんな思いを抱いていた彼女にとって、組織から命じられた参麓丸一(参麓氏製作キャラ)の救援は渡りに船の任務であった。
…ところが、死徒であるイデアと同じ時を生きる為に、自分も不死の生を得たい…という想いが影響し吸血鬼のサーヴァントを召喚してしまう。親たる吸血鬼の血の呪縛を逃れ、イデアのもとへゆく事はできるのか?
6歳の頃に父である魔術師、 『 十分の一 』 のディミトリアスに縮小の魔術をかけられ、身長15cmにされた状態で邪悪な小人が住む地下世界・ナノムンドゥスに置き去りにされる。その後少女は祖父譲りの精神干渉系魔術を武器に、無数の国々が群雄割拠する戦国乱世の小人世界を生き抜き、紆余曲折の涯てに元人間でありながら女王の座へと就いた。僅か数年でナノムンドゥスを統一平定した彼女は、十年ぶりに現れた父を殺害して縮小魔術を解き、ようやく人間の世界へと帰還。しかし人に戻った女王に小人達は変わらず忠誠を捧げ、総数1500万もの小人達が今も彼女の命令に従っている。その中でも精鋭たる兵士1200名・通称バッドバタリオン(極悪大隊)が、常に彼女と行動を共にしているのだ。
そして女王の死徒化により、彼女に血を吸われた小人たちは凶悪な吸血小人(ボギーズ)へと変貌。更なる身体能力を得て、手のつけられない怪物と化した。
起源 : 隷属 属性 : 地 魔術系統 : ユンドゥン・ボン+各種西洋魔術 魔術特性 : 精神干渉 魔術回路 : 質A/量B/編成・正常 魔術発動ワード :  『 subdue(征服) 』 
魔術師にも護身の為の格闘術が必要…という昨今の風潮から、より実践性の高い技術を求め、使い手である裏社会の殺し屋をコーチに雇って学んだ。修得してまだ日は浅いが、適性があったのかメキメキと上達。強化魔術をかけての拳打を牽制に組みつき、投げ倒して即寝技で極める流れを得意とする。
死徒化により人間を遥かに超えた怪力と敏捷性を手に入れ、バートン流柔術使用時の脅威も増している。
コルヌとはラテン語で角を表す言葉。ユニコーンのコーンやケルヌンノス神のケルヌと同じ意味である。
…小人と侮るなかれ。彼らは零落し退化した神であり、元を辿れば神代にてダーナ神族と呼ばれていたれっきとした神霊である。後からやってきたミレー族に敗れ、小さな妖精となって地底に逃れた後は神性を失い続け…今ではただの醜い亜人種にまでなり下がった。しかし一部には神代の力を残している精霊のようなものも存在する。かつてのようにストーンサークルを作れる程の力はないが、時折ミステリーサークルなんかを戯れに作るらしい。
フォーゲンは精神支配した一般人を兵として使っていたが、
フィンヌーラは祖父のように集団精神支配ができない為、かわりに彼女に忠誠を誓う小人の軍団を
兵士として扱い陣形魔術をかける。背は小さくとも戦闘力は人間並みなので劣るという事は無い。
効果発動中は兵全体が青白い光に包まれ、陣形を維持する限り機動力・防御力・攻撃力が格段に上昇。
効果は1時間持続し、あまり連続して使用した場合、兵は負担に耐え切れず術を解除後死亡する。
強力な魔術だが弱点も多い。ひとつの陣形につき司令塔である将が存在し、これを倒されると陣の維持が不可能になる事。 陣形を組む兵の足元の地面には移動する見えない魔法陣があり、これを破壊されてもやはり陣が崩壊してしまう事。 微弱な地電流を媒介にして指示を伝えているので、電撃系の攻撃の後には陣の動きが混乱してしまう事…などである。
以下はその種類と効果。祖父とは違い、主に西洋の戦場で使用された陣形を再現する。
■ファランクス…長い槍と大盾で武装した、重装歩兵による密集陣形。
■斜線陣…対ファランクス用にエパメイノンダスが使用した斜型密集陣形。
■レギオー…三列に並び列を入れ換える事で交代、持久力が高い。散開戦術に移行もできるローマ式陣形。
■ワゴンブルク…農業用荷車に鉄の装甲を施し、輪状に連結して簡易城砦と化し、背後からクロスボウや銃で攻撃。
■テストゥド…大盾で前方と上方を守る防御陣形。飛び道具に対して高い防御力を持ち、攻城戦で突撃する折にも使われた。
■テルシオ…長槍兵による方陣を築いて防御させ、周囲に配置した砲兵による砲撃で相手を削る陣形。
■カラコール…短銃とサーベルで武装した騎兵による一撃離脱戦法。敵前で発砲と反転を繰り返して戦力を殺ぐ。
■オルドレミクステ…ナポレオンが好んだ混成陣形。複数の部隊を戦列に置き、その間に縦列攻撃隊を配置して奇襲をかける。
■空飛ぶ砲兵大隊…ナポレオンが好んだ戦術。荷車を利用して大砲を運び、四方八方から砲撃を加える。
■猪頭陣…先頭に歩兵、中頃に砲兵、側面と背後に騎兵の三軍がⅤ字になって組む複雑な陣形。
□風后握奇陣…中国の黄帝が考案した伝説の陣形。祖父フォーゲンすら修得できず、フィンヌーラも完全には使用できない。
魔術結社  『 石工組合 』  上層部の命令を受け、危機的状況にある参麓丸一が聖板戦争で生き残れるよう救援に赴く…というのが任務だった。しかし――――。
死徒化。崇拝するイデアと同じく不死の生を得たい…という願いが聖板に作用し、吸血鬼サーヴァントを召喚してしまい噛まれる。この上はさっさと魔術結社を脱退し、イデアの下へ馳せ参じたいと考えているが、自分を死徒に変えた親吸血鬼のサーヴァントから血の呪縛を受けており、自由に行動できなくなっている。これは令呪の力で相殺するつもりだが…。
実はイデアへの手土産に聖板の参加者数名を死徒化、しもべとして献上する計画を立てている。なお彼女の中では未だ対面していないイデアが大変に美化されていて、ほとんどストーカー紛いの執着を見せている。ただ第四次のデータを見る限り、知識の収集と実験にしか興味のないイデアさんにはさして関心を持たれないだろうね(涙)