【咆哮せし雷刃】桑原虎氏

概要

桑原虎氏(くわばら こうじ)、通称『雷光のトラジ』。
此処とは異なる次元にて、救世の“英雄”と称される無頼漢。

強大な敵と刺し違えて斃れたと思われたが、精神は異世界に飛ばされて肉体を成し、
「第三次聖板戦争」の只中に放り込まれてしまう。

「生きて帰るという約束を果たせなかった」事で
自信を打ち砕かれ、記憶喪失にまで陥っていたが、
多くの出会い、強敵や英霊達との激闘を経て己を取り戻すと、
遂にはこの地に起こる災厄の一つを取り除いてみせたのだった。

いつぞやで見かけた天狗面の爺が現れ、語りかける。
戦に倒れた英霊としての「桑原虎氏」を呼び出したのは自分だ、と。
そして、此処とは別の地で新たなる戦いが勃発する。
“また”聖板を借り受けるから、今度はマスターとして向かってもらう……とも。

「そなたは彼の地の“英雄”たり得るか――」

新たなる戦地に降り立つ間際、天狗面の爺が呟いた言葉を聞き逃さなかったが、
その真意を理解する事は出来なかった。

性格
一人称:俺 二人称:おめぇ、アンタ、てめぇ サーヴァント:(特になし)

「やれやれだぜ……
 この先留まる事も、二度と寄る事もねぇ場所だって割り切ってるつもりなんだがな――!!」

短気で強情で毒舌家、負けず嫌いの完璧主義者。
その一方で義理堅く気風のよい、べらんめぇ節の好漢。余裕と覇気に満ちた振る舞いが目立つ。
これまで数多くの戦いを経験し、勝ち抜いてきた所為か、
達観した雰囲気、或いは強者故の影を帯びる。

元の世のしがらみを置いて異界を渡る事を「張り合いが無ぇ」と毒づきながらも、
記憶が戻った現在は大いに羽を伸ばしている。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
「ある男」の監督の元、基本的に独断で行動。
聖板に関しては、願望器という触れ込みを胡散臭く感じ、騒乱の種と見なす。
よって目的は聖板の破壊、及び参加者の無力化。
周囲に被害を及ぼそうとするもの、或いは純粋に強力なものを最優先に殲滅しようと動く。
ただ話の分からない人間でもないので、利害が一致すれば
他のマスターと連携を取る事もあり得る。最終目標は変わらないが。

聖板への願いもない。役目が終われば“元ある場所”へ帰るのみ。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
様々な剣術の要素をミックスした我流の喧嘩殺法を用いる。
魔力はないが氣の開放・充填に長けており、巨大な闘気の太刀による豪快な斬撃に、
亜光速の域に達する俊敏性を組み合わせ、先手必勝を狙う。
本気さえ出せればサーヴァント相手でも真正面から打ち合える可能性を持つが、
病気の発作などから持久力に問題を抱えており、
搦手の使い手や守備に特化した相手には、あっという間にガス欠に陥りかねない。

今回は氣の一部を魔力に変換してもらってサーヴァントの維持に当てているため、
以前と比べると大幅に弱体化している。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
「護るべき何か」をちゃんと持つ事を美徳、信念としており、
またそのような人間、或いはそうあろうと努力する人間には敬意を払う傾向にある。
最終的にそうした相手と拳で語り合えれば上等である。
誇りを持たない者・自分の事しか考えないような者を特に嫌う。

ちなみに歴史好きで、神話やオカルトに強い人物が近くに居た事もあり、
殲滅対象としつつも英霊たちに内心興味深々だとか。
パートナーについてどう思っているか
自分にとっての最大の英雄であろう事は察しているが、
戦争を潰しに来た自分が戦争参加者となるというジレンマもあって
決して馴れ合わず、あくまでビジネスパートナーとして接する。

その飄々としながらも隙の無い振る舞いに、かつての“相棒”が重なって見えるようだが……。
台詞の例
「てめぇには過ぎたオモチャだ――その板っパチ、俺が跡形もなく処分してやらぁ」

「――てやんでぃ。聖者なんかになる気もなけりゃ、勇者なんてガラでもねぇ。
 どんな時も、俺ぁ俺の思うように闘い、生きるだけさ。正義もへったくれもあるかぃ」