ヨーロッパの黒社会に少なくない影響力を持つ大規模オカルトマフィアの跡取り息子。
オカルトマフィアとは、暗殺魔術師や呪殺師、その他の犯罪的魔術師や時に幻想害獣などを
犯罪ビジネスとして取り扱うシンジケートであり、実質的には知られているほぼすべての犯罪結社が
多かれ少なかれオカルトを犯罪の手段として取り扱うオカルトマフィアとしての顔を持っている。
彼の生まれた一族は中世以前から淫魔(インキュバス)の末裔として噂される家系であり、
血統として代々卑しむべき邪眼の力を受け継いでいる。
しかし現代においては他のオカルトマフィア諸家の勢いに押され気味であり、
勢いのある一族であるとは言い難い。
先頃、彼の父に当たる先代当主が病死した為、本来であれば大学まで進むつもりであった彼が
里帰りして一家のボスを継がなければならなくなってしまった。
新たなボスとなった彼は、往年の一家の権威を取り戻す為に聖板を求め戦争に参加した…
と周囲は思っているのだが…