「ファミリーも能力も誇れるものか…下卑た家、卑劣な術。
 だが僕にも僕の野心がある。利用できるものは、するさ。当然ね」

概要

ヨーロッパの黒社会に少なくない影響力を持つ大規模オカルトマフィアの跡取り息子。
オカルトマフィアとは、暗殺魔術師や呪殺師、その他の犯罪的魔術師や時に幻想害獣などを
犯罪ビジネスとして取り扱うシンジケートであり、実質的には知られているほぼすべての犯罪結社が
多かれ少なかれオカルトを犯罪の手段として取り扱うオカルトマフィアとしての顔を持っている。

彼の生まれた一族は中世以前から淫魔(インキュバス)の末裔として噂される家系であり、
血統として代々卑しむべき邪眼の力を受け継いでいる。
しかし現代においては他のオカルトマフィア諸家の勢いに押され気味であり、
勢いのある一族であるとは言い難い。

先頃、彼の父に当たる先代当主が病死した為、本来であれば大学まで進むつもりであった彼が
里帰りして一家のボスを継がなければならなくなってしまった。
新たなボスとなった彼は、往年の一家の権威を取り戻す為に聖板を求め戦争に参加した…
と周囲は思っているのだが…

性格
少年期には普通のスクールに通っていたおかげか、実際のところ極めて常人に近しい価値観に染まっており、
持って生まれたヤクザという血筋も、淫魔と呼ばれる力も、当人自身は非常に忌み嫌っている。
戦争に参加しているのも、一家の再興ではなく逆にヤクザとしての一家にとどめを刺し、
自分自身も淫魔の血から解放されることを願ってのものである。
持ち前の技能と魔術の反動か、不感・冷感症的な潔癖さがあり、
色仕掛けに対しては完全耐性がある、というかむしろ逆効果である。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
<魅了>は同性でも有効なので、序盤は戦争参加者としての顔を極力ひそめつつ交友関係を広めて
有効な味方を増やそうとする。
戦闘時にはセイバーの強さに対して自分はイマイチ頼りない自覚があるので、基本的には積極的ではないが、
女性マスターに対しては邪視も積極的に活用し、行動に無意識化で制約をかけたり、
サーヴァントとマスターの関係を離間させる工作を仕掛けたりと様々なことが可能。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
直接戦わなければならない場合は念動単分子手裏剣による遠距離戦で近づかずに相手を切り刻むスタイルだが、
威力に欠ける技である為基本的には真っ向からの勝負は避け、逃走の為の布石、牽制という意識。
但し、相手が女性であれば邪視をハイパワーで用いることで戦闘どころではない状態に強制的に陥れ
屈服させることができるので、逆に極端に有利である。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
彼の術には嫌悪感を持つものが多いだろうが、彼自身はむしろナイーヴな純粋さをすら抱える一面があり、
親しくするほどに真面目な側面が強く感じられて好感度が上がる傾向にある。
これは彼の技能によるものだけではない。
むしろ悪に抵抗を感じないような下劣な種類の人間にはお高くとまって見えるのか、
理不尽な反発を招きやすいようである。
パートナーについてどう思っているか
尊敬に値する理想的な男性の大人。
生前は家の再興に尽くした男であると知っているが、それにもかかわらず
家を裏切ることを考えている自分の真意を知りつつ何も言わないことには感謝も覚えている。
台詞の例
「不愉快だよね、我ながらさ。人の心を踏みにじるような、こんな術はさ」

「あまり子供みたいに侮らない方がいいんじゃないかな こう見えても僕はボスだ」

「言ったろう? 僕にも野望があり、その為ならこの身を穢すつもりもある…」