「理外監査室のものだ。貴様を捕縛する。
 ……抵抗したけりゃすりゃいいぜ。そのほうが遠慮無くやれるからよ」

概要

 警察官。『警察庁公安課理外監査室応用警邏隊』の『第三執』隊長にして、警察組織における対超常存在最高戦力の一人。普通の犯罪のときは極力出てこないが、普通でない犯罪が発生した時は即座に出動、持ち前の五感と直感、圧巻の身体能力で犯人を捕らえる。

 元々は遠く離れた混血の家系の生まれであり、その戦闘力を生かして暴走した一族の処刑人として活動していた。だが、若い頃に紆余曲折あって一族を滅ぼしてしまったため、放浪の身の上に。なんだかんだあって住み着いた街で警察に就職することは出来たものの、桁違いに高い身体能力によるやり過ぎによって停職処分を受けたりしていた。
 その後、そのあまりの強さは直ぐに上層部に伝わり、その非常に高い戦闘力と混血等を始めとした超常存在への知識、あと厄介払いを兼ねて応用警邏隊に徴発された。以後はその戦闘力を存分に活かした仕事に従事し、10年ほど前から第三執の隊長を務めている。

性格
 頑固な信念と思考の持ち主。仕事には真面目で、サボりたがりのメンバーなんかには鉄拳を加えることも。
 百聞は一見に、百見は一触に如かずがモットーで、現場での調査こそが最も重要だと考えている。というよりあまり会議やら話し合いやらしても相手の能力次第では大して意味が無く、多くの場合は直接出向いて追跡し即刻処刑逮捕したほうが効果的だと知っているのである。
 また、非常に正義感が強い。もともと処刑人として暴走する混血を殺していたこともあってか、超常の存在が悪事を働いていた場合は警告もそこそこに叩きのめすなんてことも。
 真面目ではあるのだが、過激さを考えるとやはり表沙汰に出来ない事件を扱う部署が適任とも言える。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
 基本的には理外監査室長の方針に従う。ただし、仕事中に他の超常的悪事を見つけたりしたら可能な限り両方潰す。直ぐに被害者が出そうならそちらを優先して潰す。
 聖板にかける望みといったものはこれといってないが、強いて言うなら普段はなかなか会えない妻子とゆっくり温泉旅行がしたい。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
 怪物的な身体能力と五感が主な武器で、並大抵の魔術師や魔獣程度であれば策を弄するまでもなく正面から叩き潰す。実際その戦闘力はサーヴァントに匹敵し、やりようによっては三騎士クラスを相手にしても勝ち目がある程(筋力・耐久・敏捷はサーヴァントのランクにしてB+相当)。
 魔眼による威圧攻撃も強力。流石にサーヴァント相手ともなると多少動きを阻害する程度だが、並のマスターであれば立ち上がることもできなくなるか、あるいは全身の骨を砕かれて死亡することもありうる。
 不得手は遠距離戦や魔術戦。拳銃以外の射撃武器が無いため、長距離からの攻撃には対処ができない。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
 概ね、善性の側に立つ相手には好感を持つ。相手からは嫌われることもあるが。
 逆に、悪性の側にある相手には敵意を持つ事が多い。特に、他者の犠牲によって目的を達成することを厭わない(犠牲そのものが目的の場合も同様)相手は蛇蝎の如く嫌っており、そんな相手が敵である場合は逮捕とか言いつつ8割殺しくらいすることもあったり。
パートナーについてどう思っているか
 強いのは良いが、戦力としては少々自由すぎて扱いにくい。ただし人間的には嫌いではなく、その奔放さも気に入っている。
 また、非常に強力なサーヴァントでありながら自分の魔力量が不十分であるために全力を出させてやれないことを申し訳なく感じてもいる。どうにかして解決できれば……と頭を悩ませる毎日である。
台詞の例
基本的に警察官てかヤクザ。仕事は真面目にやるが言動そのものは大分砕けている。

「原因不明の行方不明事件だあ?馬鹿かお前、そりゃわしらの領分だろうが!」
「根拠なんてないが間違いない、調べりゃ分かる。そういうわけだからとっとと現場に行くぞおめえら!」
「確かに、わしゃあただの殺し屋みたいなもんよ。
 ……だがよ、護るためにこの力を使っちゃならないてえ道理もあるまい」