公安刑事。
警察庁公安課、超常事件を主に取り扱う部署「理外監査室応用警邏隊」の隊員。所属は“第二廷”。
調査・追跡のみならず、というより専ら渉外を担当する交渉屋としての性格が強い。
元・警視庁刑事部捜査第一課SIT(特殊捜査班)所属。
その特殊犯罪に対する交渉技能を買われて公安に引き込まれた。
本来理外の範疇に属する“言霊”という技術を、職務において小出しに用いていたのを見出された形である。
渉外という責務を任される彼女だが、前部署の感覚でか、しばしば第二廷の軛を踏み越えて第三執の領分――犯罪者との接触、折衝にまでしゃしゃり出るきらいがあり、彼女のそうしたスタンドプレイな姿勢を白眼視する第二廷、疎んじる第三執の人間も少なくない。