起源に覚醒してからかなり時間が経過しているので、その心身は大きく歪み、最早人としての在り方を成していない。
人面瘡と化して人間の女性に寄生する事が好み。しかし宿主の体が小さいと直ぐに栄養を吸い尽くし弱らせてしまうので、しょうがなく牛などの家畜に寄生していた事が多かった。チュミミーーン!
そんなに面倒ごとが嫌ならジャングルの奥でゴリラにでも寄生してればいいようなものだが、長時間動物に寄生していると影響を受けて人間性が薄れてゆくのが怖ろしく、定期的に人間に寄生せずにはいられなくなるらしい。クジラに数ヶ月寄生していた時は気が狂いそうになり、思わず自分から捕鯨船に近づいていった。
…しかし起源覚醒の深度が更に進行しつつあるので、結局は遠からず人間性を喪失するさだめにある。
構成員は大地の呼びかけに目覚めたと称する人間を中心に、人狼や魚人などの亜人種や精霊使い、知恵ある獣、果ては死徒や魔との混血までが所属していた模様。設立当初は星に災いをなす人類と戦う組織だったはずが、次第に非人類種族が人間に取って代わって霊長となる為の集団と化し、明日の地球の覇権を巡って別種族同士での仲間割れが絶えなかったという。
組織の初期の支援者リストには二十七祖の一人、財界の魔王の名も見受けられるとか…。
高い能力を持つ起源覚醒者であるホーはサーヴァントにすら寄生する事ができるが、力の強いサーヴァント相手では抵抗されて乗っ取りに失敗する確率が高い。張り巡らされた体内の根が暴れ、行動を阻害する程度。なお、本体であるホーが死亡すれば潜りこんだ寄生触手はすべて死に絶える。触手に侵食されかかった腕を、自分で切り落として反撃したりするとカッコイイネ!
フッフッフッ…寄生糸(パラサイト)!
元はインドネシアのパレンバン市に住む広東系華僑の次男坊で、本名を何満紹(ホー・マンシャオ)。球のように丸々と太っている事から、子供の頃よりボラ(インドネシア語でボール)・ホーのあだ名で呼ばれていた。
起源覚醒者を戦力として集めている組織・P/D(プライモーディアム・デパートメント)の一員、 『 導く女王 』 フレンゾス・サイラムによって起源を覚醒させられる。それ以前はゴム産業で財を成した父の脛を齧り、生まれてこの方働かず食って寝ての毎日を送っていた。覚醒後は能力を使って殺人を起こした事から地元に居られなくなり、しばらくP/Dに所属していたが、組織の目的が時計塔へのテロだと知るや怖れをなして逃亡。この頃から起源覚醒による人格の侵食と肉体の異形化が進み、人間社会で生きてゆく事が難しくなる。
以後は行くあてもなく、追っ手を警戒して海でミンククジラに寄生して過ごしていた所、日本の調査捕鯨船に遭遇。そこを自称環境保護団体シー・ドーベルマンに救助され、乗船していたメンバーの誘いでエコテロリスト集団・ 『 大地の使徒 』 へと新たに加入。彼らの保護を受けると共に、魔力強化獣を寄生操作する戦闘員として活躍する。
ところが聖板戦争開戦数ヶ月前に、 『 大地の使徒 』 は対立する組織 『 至天の導手 』 との抗争に破れ、ホーら戦闘部隊も彼らの派遣してきた量産型人造英雄・ 『 ジークシリーズ 』 によってほぼ壊滅の憂き目に会う。生き延びたホーを含む残党はジークシリーズへの復讐と捕獲を目論み、組織再興を賭けて古読市へ潜入。
…が。実のところさして組織に忠誠心があるわけでもないホーは、ジークシリーズの身柄を横から攫い、それを手土産に他魔術師組織への再就職を企んでいるようだ。ジークシリーズめっちゃ強いぞ!だいじょぶか!
※P/D及び 『 導く女王 』 フレンゾス・サイラムの設定は、第四次聖板戦争のイ○○○○○○○氏製作キャラから、
 『 至天の導手 』 の設定はシダ氏製作キャラから、
 『 ジークシリーズ 』 の設定はaka65535氏製作キャラからお借り致しました。
一部作者様の了承なく使用させていただき、勝手にすみません! 許可していただいた作者様、感謝です。