【釈迦力アニマルガール】卜部日紀

概要

――完全敗北。
彼女はこの戦果をそう受け止めていた。


双子の妹・依斗子と連携しての、時空の歪みの調査。
半ば漠然とした目的で降り立った石枝市にて、
図らずも聖板を手にした事から、卜部日紀はサーヴァントを従える「マスター」となった。

勝者の望みを叶えるという聖板に、かつての平穏を望むサーヴァント。
その願いを実現すべく、そしてこの街で出会った人々の暮らしを守る為、
戦争の早期決着を目指して奮戦する。

……しかし、その想いは突如現れた異形のモノによって打ち砕かれる。
例えるならば、途方もなく巨大な板。
“それ”による街の破壊と蹂躙は、彼女の力では到底防ぎ切れるものではなかった。
そして彼女は“それ”に立ち向かうもまるで歯が立たず、深手を負う。
姉の身を案じた妹によって時空の狭間から引き上げられ一命を取り留めるも、
サーヴァントと引き離されて契約も強制解除され、
自分の決意は何も果たせぬまま痛恨の途中棄権となった。

常人ならば数十回は死んでもおかしくないダメージを全治4週間で済ませられたのは、
ひとえに彼女の「氣」による並外れた頑丈さと回復力の賜物であった。
だが身体以上に心の傷は深刻で、氣の不安定さは傷の回復を遅らせた。

それでも彼女が明るさを失わなかったのは、姉としての意地と見栄。
前より嘘つきになっちゃったかな、と、かつての戦いを思い返し独り言ちるのだった。

性格
一人称:アタシ 二人称:アナタ

「――トコちゃんが頑張ってるもん。
 アタシも、いつまでもショゲてられない……!!」

非常に陽気で人懐っこい。素直且つ感情的で嘘が苦手。
同時に困っている者を見過ごせない、強い正義感と優しさを併せ持つ。それ故に無鉄砲な行動に走りやすい。
いつでも全力疾走、何にでも全力投球。しかし細かい事を考えると頭痛を起こす程度の単純バカ。

第四次聖板戦争での敗退のショックを抱えているが、悟られまいと極力明るく振る舞う。
が、「約束を破る」事への恐怖心が根付く事となり、行動にも若干ぎこちなさが現れている。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
今回は心身の疲れから、妹・依斗子のサポートを行うつもりでいる。
特に相当な暴れ馬である妹のサーヴァントの維持や制御に力を尽くす事となる。
必要とあらば戦闘に赴き、身内の防衛のためその力を振るう。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
通信教育で齧った「アニマル拳法」なる技を使う。
ベースは心意六合拳。動物を象った十大形の拳技、そこに勝手に種類を追加し技の数を増やしている。
拳法としてはかなり粗が目立つが、常人離れした生命エネルギー『氣』、
爆発的な運動エネルギー『勁』を組み合わせる事で体格に見合わぬ鉄壁の守りと一撃必倒の力を兼ね備える。
が、燃費は相応に悪い。接近戦しか出来ないのも難点。

魔術師との戦闘では、偏った属性の使い手であれば「適応」の体質から優位に立てる可能性を持つ。
一撃耐えさえすれば同じ攻撃にはどんどん抵抗が付き、お構いなしに攻め込める。
最も苦手とするのは、複数の属性を操れる魔術師相手の遠距離戦か。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
世話焼きな性分の為、甘えられると弱い。 無責任な人、利己的な人には嫌悪感を露わにする。
関連人物について
依斗子とは双子の割に外見は然程似ていないが、中身は性格から趣味までソックリな姉妹。
姉は妹程の時空干渉能力を持たず行動に不便で、妹は姉程の身体能力が無いため荒事はやや不得手。
しかしコンプレックスを相手へのリスペクトに変え、互いを尊重し補え合えるベストパートナーと言える。
……尤も、こうした所で共闘するなどといった機会は滅多にないのだが。
台詞の例
「あ、わかっちゃう? これでも結構無理してるけど……まだ前は向けるよ。
 笑えなくなるのは――アタシがアタシじゃなくなるのは……ちょっと、怖いし」

「行くよ! 一緒なら絶対負けない――
 二人と12個でひとつなんだから、アタシ達は!!」