【永久に朽ちぬ賢者】鬼一法眼

概要

この星に降り立ち、己の任を全うして以来、どれだけの時を過ごしているのか。
名を変え姿を偽り、時には神とも崇められ、どれだけの世を観てきたのだろうか。
最早、記憶していない。
しかし彼は今も、人類の進歩を眺めながら、此処に在り続ける。


――そんな折、彼は現代において
「魔術によって英霊を己の使い魔として従える」事象が起きているのを知る。
多大な興味と僅かな危機感を覚えた彼は、
並行世界から“英雄”と成り得る魂を回収してコピー、自らの英霊として召喚し、
そして自身は力を抑えて英霊のひとつと偽りながら、『聖板戦争』に介入した。

……が、その魂から成る男は戦いの中で己を取り戻し、境遇に反感を抱く。
売られた喧嘩を買う形で彼は迎え撃ち、終始圧倒するものの、
仮面の鼻を斬り飛ばした技量、そしてその激情を気に入り、条件付きで男を解放すると告げた。
「解放の前に、別の次元で起こる聖板戦争に再び参戦してほしい」と。

正直なところ、もう少しこの戦争を調査したいという思いと、
男を手放すのが惜しいという気持ちがある、というのが彼の本音である。
常に前進し続けようとするこの凝り性な男を観測するのが面白くてたまらないのかもしれない。


彼は今回においても、英霊レベル以下にまでパワーを抑えた上で現界している。
老人としての姿は(アレでも)何かと不自由が多いらしく、今回は若い姿を取っている事が多い。
本当は背中から羽とかも生えるらしいが引っ込めているとの事。

性格
一人称:私(老人の姿では「儂」) 二人称:そなた

「ならば試そう。そなたは彼の地の“英雄”たり得るか――」

振る舞いは超然としており、決して感情を荒立てる事はない。
人間の行為の善も悪も肯定した上で放任し、その結末に至る過程を愉しむ主義。
常に一歩引き、理屈っぽく、やや上から物を見る節がある為、不快に思う者もいるかもしれない。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
自身の持つ英霊とそのサーヴァントにすべてを任せ、
時折二人にちょっかいをかけるついでに情報を交換する以外は街をフラフラと彷徨っている。
目的は戦争及び聖板の調査、それと戦争の早期終結。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
基本的には軍略を練り、頭を動かすのを好む。しかし戦闘となれば
陰陽術に神通力、そして神域に達する剣の冴えと超人的な軽業で、相手を手玉に取る。

……が、今回は自ら戦う気がなく、その力を戦闘で披露する事はまず無いだろう。
強大な力を有してはいるが決してそれをひけらかさない。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
諦観・惰性で生きる者、ついでに恩知らずな者を何よりも嫌う。
そうした者以外とは軒並み相性が良い、筈。
台詞の例
「魂はあるべき器に収まり、進化の道程を経てヒトは人間となる。
 が、英傑の魂を器に収め現界させるサーヴァントという事象、
 人間は魔術とやらで神の業を再現し得たのか――」

「やるべき仕事はとうの昔に済んでいるのでな、今の私は只の趣味人に過ぎぬ。
 ただ――戯けた思想で人の心を乱す“怨霊”如きを、みすみす見逃しはせぬよ」