詳細情報

『 冗談言わないで頂戴。男なんかに救世の業は任せられないわ。この腐った世界の何もかもを壊し尽くして、私好みの美しい世界に作り直すのよ。 』

概要

冷徹で残忍な行いで知られる中国史上唯一の女帝。
唐の三代皇帝で気弱な高宗の皇后となり権勢を振るい、夫の死後は血の粛清を繰り返して帝位に着き新たに周朝を建てた。後を継いだ子の中宗が復活させたので、その後唐は200年続いたが、実際にはここで一度断絶しているのである。
彼女は美貌と聡明な頭脳を持ち、同時に野心と権力欲を胸に秘めた魔性の女であった。ただし妲己や楊貴妃などとは違って傾国の存在ではなく、粛清の対象は主に皇族・貴族であり官僚や民衆には比較的寛容であった為、恐怖政治は敷いていてもそれなりに統治能力をもった為政者であった。しかし晩年は愛人である薜懐義の専横を許すなど、失策も犯している(調子に乗り過ぎたので薜は処刑したが)

 …と、以上が史実における武則天の概要。スキル説明でも述べた通り、国巣オリジナル設定では各時代に現れる魔女の転生体の一人としている。
他の転生体である女達はその多くが妖しい魅力で大衆を惑わし、救世主・弥勒の降臨を掲げて大乱を引き起こしたテロリストばかり。しかし武則天は前世の記憶が蘇ったのがかなり遅かった為、テロリストどころか国家君主になってしまっていた。やむを得ずテロより粛清という形で旧社会を破壊し、自分が弥勒仏になろうと画策。しかしあえなく儀式に失敗し、今回の聖板戦争に望みを繋ぐのであった。

性格
一見気怠げで何事にも興味が無さそうな態度だが、内には飽くなき野心を秘めている。己の力を頼みに何者も信じず、目的の為には身内すら容赦なく手にかける冷酷非情な性格。既存の秩序を破壊し、新たな秩序を我が手で打ち立てる事に強い執着を持つ。男嫌い。おまけに猫も嫌い。情に流される事を愚かと笑い、王者は孤独にして何者にも心を許さず…が持論。そんな彼女の氷の心を溶かす相手は現れるのか。  
方針(聖板戦争での立ち回り方)
序盤は内心嫌々ながらも、サーヴァントとしてマスターであるブラック目取真の英雄願望につき合い、チームの一員として行動を共にする。
中盤になりブラックの正体がバレ、彼の人望が失われてリーダーから失脚すると、マスターに英雄の資格無しと見て一転して野心を露にし、替わって主導権を握る。元々はブラックが今回の聖板戦争で目指していた方針を完全に乗っ取り、自身が魔術儀式によって大英雄となり聖板戦争を終結に導こうとする。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
使い勝手のよい防御宝具・垂簾の政で攻撃をガードし、宿瞳虎や禍文霊といった出の速い遠距離攻撃で相手の足を止め、その隙に宝具の一撃でトドメを指すというスタイル。宝具は 『 新大雲経 』 を除きいずれも一撃必殺の威力がある訳でもなく、発動するまで若干間もあるので使い勝手はよくない。しかし魔力消費が少なく、状態異常を引き起こす技が多いのが強み。接近戦は不得手なので後衛向きである。なお自分の人生に誇りを持っているので、転生の魔女の能力や術を一切使用しようとしない。 
性格的に相性の良い相手・悪い相手
ひたすら自分を崇め奉り服従する者と相性が良い。しかしそんな相手は内心犬以下と蔑んでいる。一方、自分と同じく覇道を志し上昇志向のある者は、ライバルとして敵意を剥き出しにし潰そうとする。人間の本性から目を背ける綺麗事やお題目を唱える者も激しく忌み嫌う。日々を怠惰に過ごし、現状に安穏としている者もまた嘲り笑う。現実から乖離した空論ばかり述べる屁理屈学者や思想家は反吐が出る…って嫌いな奴ばっかやん!!  
パートナーについてどう思っているか
内心ではこの腐れゴミカス、ツルデコが器を知れ下衆め…と毒づいており会話をするのも苦痛な程だが、自身の内にある転生の魔女の意識がブラック目取真を大英雄の器と認めているので、渋々従ってはいる。しかし武則天は自分こそが大英雄にならんと欲しているので、正直邪魔なだけ。いざ英雄に相応しからずとなればブラックを廃し、英雄因子を我が物にしようと考えている。また彼よりも話に聞く煌ノ宮羅儀の力に興味を持っており、ブラックと行動を共にしていれば羅儀に会えるかもしれないというのも、サーヴァントとして大人しく従っている理由の一つ。  
台詞の例
『 ふぅん…あらそう。好きにしたらいいわ。ご勝手に。 』 
『 …あまり調子に乗らないでねデコッパチさん。』
『 男なんて所詮、踏み台よ。 』
『 私の中の魔女たちが囁くの。新仏今ぞ世に出でんとす、旧魔を除き去れ…ってね。』
『 林黒児? 王聡児? フフ、そんな人は知らないわ。前世は前世、私は私の好きなようにやらせてもらうわ。』 
『 何なのこれは…。遠い異国、熱砂の街…。これも前世の記憶なのかしら?』 
『 ギャーやめてこないで近づけないで! 猫は苦手なの! 』
 
その他キャラ情報
■24歳まで処女だった?■
  
武則天こと武照は唐の三代皇帝・高宗の妻であるが、実はその父である二代皇帝・太宗の側室であった。
親父の嫁つまり義母を妻とするのはいかがなものか…と当時は随分後ろ指を指された様である。          
しかしそれでも許されたのは、先の太宗が武照の貞操を侵してはいなかったから、という説がある。
実は当時、『 李に代わって武が栄える 』というある道士の予言が国中に広がっていた。
李というのは唐の皇帝の姓。くだらぬ噂と片づけず、割と本気で信じた太宗や皇后らは、側室の中で武姓を持つ者を
警戒。大っぴらに追放しては迷信に惑わされた…と帝室の恥になると考え、彼女らを後宮から遠ざけて生活させ、
皇帝も近寄らせなかった。太宗が死して後は武照も道教寺院に押し込められ、そこで一生を終えるはずだった。
しかしたまたま寺に立ち寄った三代皇帝・高宗を誘惑して子を宿し、側室として後宮に返り咲く。
その後は夫を操って権勢を得、予言の通り唐を廃止して『 李に代わって武が栄える 』となったのである。
…最初に後宮に入った時、武照は14歳。絶世の美少女として知られていたが、
予言の事もあり皇帝は彼女に手をつけるのを躊躇っている間に死去。
その後すぐ尼寺に入れられ、次の皇帝の子を産むのが24歳。つまり、それまで彼女は処女であったとされる。
夫の死後、複数の愛人と放蕩の限りを尽くしたのも、若い時分の長い禁欲生活の反動だったのだろうか。
■子殺し■
  
武則天にまつわる悪女エピソードの中で、最も有名な怖ろしいものが実の子殺しである。
皇帝との間に生まれた最初の娘…目に入れても可愛くないだろう赤ん坊を、我が手で絞め殺してその犯人を
王皇后に仕立て上げたのだ。すべては、自分の出世の邪魔になる皇后を失脚させる為。
聞くもおぞましい悪魔の所業…武則天はまさしく人面獣心の輩と言えるだろう。
―――――ただし、当時の彼女の状況を考慮すれば同情の余地が無いわけではない。この頃、唐は皇后の王氏と
その兄である長孫無忌が権勢を振るっていた。
長孫無忌は唐建国以来の臣であったが、競争相手を幾人も罠に嵌め次々と無慈悲に処刑。逆らうものを一掃し、
妹を皇后にして磐石の地位に就いていたのである。
しかし突如後宮に現れた武則天が皇帝の寵愛を受け出すと、皇后と無忌は途端に警戒を強める。
自分達がやったように皇帝に取り入り、武の一族を外戚として権力を振るうつもりでは…。
長孫無忌に狙われた武則天が、抹殺されるのも時間の問題であった。当然産まれたばかりの娘とて、
生かしてはくれまい。やらねばやられる。その逆転の一手が子殺しであった。
まさか自分で自分の子を殺すとは、誰も思わないだろう。
…母の為、これから産まれてくる妹や弟を守る為、かわいい我が子よ、どうかその命を母におくれ…。
そんな思いを抱いての子殺しだったのかもしれない。
■猫嫌い■
  
競争相手の一人である側室の蕭氏を処刑した際、私は来世で猫に生まれ変わり、鼠に生まれ変わった武則天を食い殺してやると罵った。それ以来、彼女は猫を不吉として近づけなかったそうな。
■日本との関わり■
  
武則天が武皇后として政治の実権を握っていた頃、白村江の戦いで当時倭国と称していた日本との戦争が勃発している。唐は朝鮮半島の新羅と組んで百済を攻め、百済に援軍を送った倭国と大規模な海戦を繰り広げた。結果、百済は滅び倭国は大敗する。戦後、倭国側は唐との国交回復を図り粟田真人らを外交使節として遣唐使を派遣。なんとか唐と和睦しその進んだ文化を入手しようとしたが…。
『 え? 唐? いやそんなのもう無くなっちゃったよ。今は武則天さまが周って国作っちゃったよ。』
…と到着するなり言われてかなり混乱してしまったらしい。その後、詩人の山上憶良などもいた遣唐使一行は武則天に謁見し歓迎を受ける。そしてここで初めて『 日本 』という国号が使われたのであった。現代日本の古読市に蘇った彼女は、かつて海を越えてやってきた者達の末裔に何を思うのであろうか…。
■???■
  
転生を繰り返せし最初の魔女、その真のルーツ。それは遠きバビロニアの地。
乙女は、ある一人の男と出会った―――――。