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クラス
キャスター
真 名
エイダ=ラブレス
(オーガスタ・エイダ・バイロン)
属 性
秩序/中庸
性 別
身長・体重
174cm・63kg
活動拠点
古読市東部
マスター
国巣
詳細設定
筋力
E
耐久
E
敏捷
D
魔力
C
幸運
C
宝具
A

保有スキル

プログラマー:EX
人類史上初のプログラマーとしての能力を神格化したスキル。その力は彼女の脳によるコンピューターのハッキングにも等しく、自己の意識そのものすらプログラムできる。既に電脳世界に自身の複製を構築済みであるとか。

現代におけるあらゆるコンピューターの操作法を直感的にマスターしており、電子精霊・付喪神の魂魄レベルの高度なAIやサイバーウィルスすら容易く作成可能。その能力を十全に振るえば第三次世界大戦までも引き起こせるが、呪いとも言うべきギャンブル・ゲーム狂いのせいでまったく宝の持ち腐れ。せいぜいハマっているMMORPG内で、チート改造したキャラで暴れ回るくらいにしか使用されない。

普段は主にネットの既婚女性板に常駐していて、生前の夫であるラブレス伯爵の悪口ばっか呟いているようだ。この前某巨大掲示板でHNあぷり☆こっとなる煽り師に憤死させられかけ、その居所を突き止め個人情報晒してやろうとつけ狙っている。

数字の魔女
エンチャントレス・オブ・ナンバーズ、彼女のあだ名。
A++ランクの計算能力スキルとして扱い、周囲の事象を瞬時に計算して限定的な未来予測を行う。物理的なすべての行動判定にプラス修正をつけられる。
数学者でいえばノイマンやガロアらのEXクラスには及ばぬまでも、ガウス、オイラー、フェルマーらに匹敵する超計算力を持つ。なお史実上の彼女はそこまで途轍もない力は持っていないが、後世の人間のイメージによる英雄化により得た能力である。

エイダは数学を詩的科学(ポエティカルサイエンス)と呼び、文系の感性を持って数式を捉えるという稀有な才能を持っていた。彼女にはsin(サイン)cos(コサイン)が恋を歌い、√が愛を囁くのだ。…その辺は希代の詩人である父親の血であろうと思われるが、変態としか思えない。ちなみに幼少時の数学の家庭教師は、高名な数学者のド・モルガンである。

高速分割思考
思考の分割化と高速化。高速思考中枢を複数に分け、同時に運営する事で多数の膨大な情報を並列して処理できる。
通常の人間では負荷で脳がオーバーヒートしてしまうような状況でも、何の問題も無く最適解を弾き出せるだろう。 
完璧主義
何事も細部に至るまでパーフェクトに済ませずにはいられぬ性格。常時、すべての成功判定にプラス修正がつくが、行動に失敗した場合にはショックのあまりにすべての行動判定にマイナス修正がつく。
少女時代からこの傾向が強く、少しでも思うように物事を運べない場合にはノイローゼに陥るという有様であった。教育ママであった母アナベラの極端な育て方が原因であると思われる。
ギャンブラー:B
ギャンブルやゲームと見るや熱くなる、クールな彼女の唯一の弱点。ある日義母オーガスタ=リーより父に関するスキャンダルの真実を告げられ、一時ショックのあまりギャンブル(競馬)に逃避したのが悪夢の始まり。数学的必勝理論とか言い出してボロ負けし、多額の借金を背負う。冷静で知的なエイダも、数学ではどうにもならぬ状況に心労が祟りそのまま病没。根は結構なダメ子であった…。

実は思うようになりそうでならぬ賭け事の世界に自由人の父の姿を見ており、ギャンブルを数学的に解析しカオスを従える事で、父が帰ってきそうな思いが彼女を突き動かすのである。しかし、現実は彼女の思いのままにはならないのであった。馬もお金も賽の目も、そして父も。

聖板戦争に召喚されて後はデイトレードやFXに手を出しているあたり、まったく懲りていない。

エレクトラ・コンプレックス
女児に見られる父親コンプレックス。一歳で母に連れられ父と離別、八歳の時に父は遠き異郷の地で死没。二十歳になって肖像画を見るまで、父の顔すら記憶に無かったエイダであった。
母アナベラは放蕩者の父バイロンを事あるごとに悪く言い、娘がそんな人間にはならない様に幼少期から英才教育を施す。そんな母への反発からエイダは父を放蕩者ではなく、吹く風のような自由人であると心に美化して描き、そんな父を手元に留め置けなかった母の女としての魅力の無さを恨んだ。そんな経緯もあり、生前には適わなかった聖板での父との再会は感慨深いものがあるのであった。

しかし実際に目の前に現れた父は、母の言う通りの(いやそれ以上の)放蕩者。家庭など束縛以外の何物でもないと忌避し、挙句は実の娘を女としてガチ口説く体たらく。母は正しく、バイロンはとても父親になれるような男ではなかった。美化していた偉大な詩人・父への幻滅と生前嫌っていた母への悔悟、エイダは聖板戦争を天の与えた機会と捉え、父への復讐を目論む。

…ここら辺の鬱屈した気持ちを察し、マスターとして彼女の相談相手になってあげていれば国巣×エイダの恋愛ルートもあったかもしれないが、残念ながら鈍感くにすさんはエイダの美しさにデレデレするだけ。令呪で色々命令しちゃう妄想してる内に、馬鹿なイエローモンキー扱いで終わるのであった。

保有宝具

バベッジの解析機関バベッジ・アナライティカル・エンジン
ランク:A 種別:電脳宝具 レンジ:― 最大捕捉:―

19世紀、イギリス人数学者チャールズ=バベッジが設計した蒸気機関で動く機械式汎用コンピューターを宝具化したもの。あらゆるコンピューターの原型たる解析機関は現代最高のスーパーコンピューターを凌駕する性能を誇り、ネットワークに魔術的にアクセスしてハッキング。古読市内の全システムはおろか、その気になれば一時的とはいえ米国国防総省も支配下に置く事ができる(米国国防総省では彼女の名を取ったプログラミング言語・エイダが実際に使用されている)なお、月のアレのハッキングは無理のようだ。
ただし世界中のネットワーク空間自体を魔術的な高次元と繋げて統制化に置いているので、その影響で 『  オンラインゲームをやっていたらいつのまにか異世界にトリップしてました  』 現象が世界各地で発生してしまう。結果、ログホラ的な状況やオバロ的な状況が多発するのであった。…どう責任とんねん!! 

 バベッジの解析機関は現代のコンピューターの祖先であり、資金が足りて完成していればコンピューターの歴史は百年早まったと言われる。実際は四則演算や平方根の演算ができた程度だが、当時としては非常に先進的な技術の産物であった。エイダは著書にてこの機関用のプログラムコードを記しており、これが世界初のコンピュータープログラムと呼ばれている。

固有結界・蒸気大革命ミセス・スチームパンク
ランク:A 種別:対界宝具 レンジ:― 最大捕捉:数人

若くして没したエイダがもしもっと生きて、様々なプログラムを編み出していれば…。あるいは彼女のギャンブルが成功し資金集めが叶い、解析機関が完成して大量生産されていたら…。蒸気を使った機械式コンピューターの普及は一世紀早く人類の発展を早め、蒸気機関の発達した現在とはまったく異なる 『 もしも 』 の世界が訪れていただろう。そんなあったかもしれない仮想の時代・パラレルワールドを固有結界として再現する宝具。ウェルズやジュール・ヴェルヌ(あるいはジブリ)の作品に登場するような蒸気式の架空機械が闊歩する世界が展開され、蒸気を吹き上げて走る巨大な爆走機関車が唸りをあげて突進。引きずり込んだ敵を跳ね飛ばし大きなダメージを与える。

蒸気機関の登場は工業化社会をもたらし、産業革命の原動力となった。科学文明の象徴たる蒸気の力は中世の蒙昧を駆逐し、神の時代の終焉を告げる。この固有結界内では対神性・対魔術の力が働いており、それらに起因するスキルや宝具の行使に著しい負荷が加わる。神話伝承やオカルティズムに依らぬ能力ならば、問題はない。

スチームパンクな歴史改変の分岐点…としてエイダを扱うのはSF小説でも見られる設定だが、この背景には彼女が解析機関開発の資金繰りにギャンブルを始めたが志半ばで亡くなった、という世間での誤解が多分に含まれている。彼女がもっと生きていれば、歴史は変わったであろうと巷間に思わせる俗説である。とはいえエイダは鳥の解剖学を研究、その翼の仕組みと蒸気機関とを融合させ、飛行機械を作ろうとしていたという逸話も残っており、彼女の存命による蒸気時代の発展到来を荒唐無稽と一笑に伏すこともできないのが面白い。

投稿者・コメント

国巣
参麓救援チームの一人。国巣のサーヴァント。※事情により、真名を公開しています。

本名をオーガスタ・エイダ・キング。人類史上で最初のコンピュータープログラマーとして名を残す、19世紀イギリス貴族の女性。
詩人バイロンの娘としても知られている。その功績は(主にフェミニズムの観点から)誇張、美化されてはいるが、コンピューターの歴史に大きな一歩を残した人物と言えるだろう。

親子で聖板参戦は平将門&滝夜叉姫、また同時ではないが徳川吉宗&家重に続き三組目。情熱詩人の親父と真逆の冷静理系…と見えて、根っこの所は結構似たもの同士。恋愛にも父譲りの奔放さを見せ、17歳で家庭教師と駆け落ち(失敗)したりもしていたそうな。好みのタイプは文系理系問わず、学のある男。

旺盛な学習意欲を持ち、骨相学・メスメリズム(催眠術)などを学び、脳神経の活動を計算で分析しようと試みるなど、科学者としての側面もあった。むしろコンピューターと関係の無い分野で頑張っていた感もある。当時はその美貌ゆえ、仲間内である科学者ファラデーやホイートストンなど理系男子達のアイドル的存在であり、レディ・フェアリーとか呼ばれていたそうな。

自分は天才であると鼻にかける高慢ちきな性格だったので、同性の友人は少なく、特に向学心のない女性に対しては辛辣だったとか。…そんな彼女だが、同じく知的美女である同時代の作家メアリー・シェリーは、年上ながら深く心を許せる親友であったらしい。メアリーは島村鰐氏によって前回の第四次聖板に参戦しており、惜しくもすれ違いとなった。
そんな才知と美貌に溢れた彼女だったが晩年はギャンブルで身を持ち崩し、早逝してしまったのが悔やまれる。

 

《セリフ》
 『 Π(1-q^n)^3=Σ(-1) ^m(2m+1)q^((m^2+m)/2) (m^2+m)/2…ああ、これぞ真・善・美! 』 
 『 知性無し、品性無し、甲斐性もなし。私はとんだハズレくじを引かされたモノですね、マスター。 』
 『 万象は数にてすべて説明できる。この私と解析機関に、解けない式などありません。 』
 『 魔術ですって? そんな世迷事に頼っていては、人の歴史は前には進みませんことよ。 』
 『 お父様の頭の中のデバッグだけは、私にも無理です。 』
 『 いいえ、仕様です。もう一度言います。仕様です。 』
 『 ふぬぬーーーーーっ!!!! もう一勝負!!!!!』
 『 大変申し上げ難いのですけれど、お金貸してくださいマスター(はぁと)』