「剣禅一致、剣とは悟道だ。
 目的を成さんが為の力としての剣など、詰まらんことよ」

概要

恐るべき技量と胆力を備えたサムライサーヴァント。
その業前は刀による斬撃で容易く影をも断つという。
眉目秀麗な外見、古今の礼儀作法に通じた瀟洒な物腰、刀剣や武道についての深い造詣に貴族的雰囲気を纏い、
単なる足軽ではない、やんごとなき身分の出自を窺わせる。

真名は足利義輝。
1536~1565、室町幕府第13代征夷大将軍。
幼少期は細川晴元、次いで三好長慶と松永久秀といった勢力に脅かされつつも
各地の大名勢力と積極的に修好工作を行い将軍家の権威の復興に尽力した。
その政治手腕は「天下を治むべき器用有」と評されたが、伝説のギリワン松永久秀とその仲間たちによって
叛逆され二条御所にて戦死、享年は29歳であった。

高名な『剣聖』塚原卜伝の直弟子の一人であり、奥義「一之太刀」を授けられたとも言われる剣豪将軍。
鎌倉から江戸に至る歴代の征夷大将軍の中でも、最も武術に優れた人物ではないかとも言われる。
覇気に溢れ、武士らしい将軍とも讃えられて一時的とはいえ室町幕府の権威を復活させかけているが、
実力を削られた幕府勢力で時代の流れを変えることはできなかった。
英雄の力とは、所詮大いなる歴史の流れに乗ることに依っているのである。

性格
今回はあくまでも一人の剣豪としての顕現であり、
剣の道を奥ゆかしく窮めんとする非常にストイックな性格が強く出ている。
その反動故か、基本的に己の目的、欲望のために戦い、他者を排除して望みを叶えるという
聖板戦争というシステムの根本に対しては否定的、あるいは冷笑的な見解を持っている。
同時に、それは乱世で戦いに明け暮れた自分自身への自嘲でもある。
生前には終わりなき政治闘争に明け暮れざるを得ず、剣の道に触れながらその道に純粋に邁進できなかった
自分自身の生涯に対する恨み、あるいは戦わずに済むはずにも拘らず戦いを選ぶ
現代の魔術師たちへのもどかしさもあろうか。

一方で、単純な剣の腕比べということには自身未熟なりと苦笑しつつも興味まんざらでもないようで、
戦闘自体に対して消極的とは言い難い。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
無論マスター次第なところはあるが、本人的には「戦争」とは言うが強敵相手の腕試しの為であり、
従って剣術の上での強敵を望み、弱敵は忌む傾向にある。
女子供や搦め手型のサーヴァントとはあまり戦いたがらない。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
ストレートに剣術で相手をねじ伏せに行く、正統派のセイバー。
細身の見た目どおり、どちらかというならば力よりは速度と技で戦うタイプであるが、
彼もまた戦国の世に生まれたサムライであり、決して戦士として力に不足があることは無い。
特徴的なのはやはり「名刀百選」による刀の連続召喚であり、
元々は人を斬ることにより鈍っていく刃の交換の為の大量の刀準備であったものを、
彼は斬撃命中時に生じる隙を消すことに活用し、コンボゲーめいた連続攻撃を可能にしている。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
剣士として、同じような武道家には一定の敬意を持つ。
武道家でなくとも、茶の湯や書道など、技術の研鑽による自己実現を目指す「求道」の徒とは相性が良い。
一方、力や技を欲の成就の手段としてしかとらえないタイプ、特に目的のために手段を選ばない類には
軽蔑を持つ。
パートナーについてどう思っているか
自分の為に他人の心を下劣な手段で操る彼の術については嫌悪を覚えつつも、
そうせざるを得ない彼自身の境遇や無力については同情もしており、
望まないにもかかわらずそのような手段に頼らざるを得ないことに葛藤しつつも
前に進もうと努力する姿を父のような心情で見守る。
台詞の例
「強さを競うのが剣の本道ではないが…それでも心躍るを止められんのは、俺も未熟な証拠だな」

「我らが戦い 死が詩となり歌となり詠われる 乱世の花とは血肉の花よ
 その点 所詮俺もつまらぬ殺人者さ」

「先生……私を許してくださいますか……」