世界が、――そうだ、安住の地を求め選ぶべき世界が、
今や彼らの眼前に広々と横たわっていた。
そして、摂理が彼らの導き手であった。
二人は手に手を取って、漂泊(さすらい)の足どりも緩やかに、
エデンを通って二人だけの寂しい路を辿っていった。

概要

全裸のまま召喚されてきた、謎のサーヴァント。
全てに高い能力を持っているが、一切の武器を持たず、戦う為の術も持たない。
その性質は子供のように純真無垢にして、戦いを忌む。

真名はアダム。
聖書にて語られる、世界最初の人間の男性の方である。
神によって息吹と土から作られ、エデンのそのを耕し守る為に置かれたという。
神は「園の樹から好きに取って食べて良いが、善悪の知識の樹からは食べてはならない、喰うと死ぬ」と言い、
彼もその通りにしていたが、やがてサタンに騙されたイヴ(妻)に乗せられ知恵の樹の実を食したことにより
知恵に目覚めるとともに悪を身に帯び、楽辺から東方へ追放される。
楽園を追われた二人は初めて食べて生き延びるための労働というものを始め、
また神の意志通りに多くの子孫を残し、アダム自身は930歳まで生きたとされる。
人間の永劫に続く長い罪と償いの歴史は彼に始まったわけである。

性格
非常に幼児的で純真、人を疑うということを知らない。
頭が悪いわけではなく、むしろ知能は常人をはるかに凌駕するが、見た目の年恰好に比して
不自然なほどに人間関係の経験が不足していることは明白である。
盗みや殺人と言った犯罪の存在どころか、人間の悪意そのものを知らなかったかのようである。
当然ながら謀略や詐術などを考えることは一切できない。とても頭の良い脳筋というか…
元々野生児のような生活をしていたのか、金銭や財産の概念の他裸体に対する羞恥なども備えていない為、
現代社会に置いておくには色々と教育が必要となることは間違いない。
なお、人間の始祖らしく好奇心はかなり旺盛。

「知恵の実」を食した場合、性格上も大きな変化が現れる。
「欲」が芽生え、「飢え」を覚え、嘘をつくことを知る。
「羞恥」を感じ、人を妬むようになり、そんな自分を嘆くことを始める。
しかし、一方で他人の不幸や悲しみをより深く共感することを知り、憤りの気持ちを、
自ら運命に向かって立ち向かう人らしい意志を手に入れる。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
召喚直後の時点では殆ど能動的に使える技能が無いのでとりあえずまずは育成。
社会常識の勉強と合わせて少しずつ成長させていこう。
幸いなことに能力自体は桁違いに高く、学習速度も速いのでちゃんと考えてやれば変なことにはならないはず。
本人は不戦主義な上、戦闘に関する技能にも関心を示しにくいので、最初の内には
戦争には巻き込まれづらいことがメリットとなるが、早い段階で戦闘技能を覚えさせることを考えないと
最終局面に至っても全く戦争に参加できないということにもなりかねないので注意。

ポイントになるのは無論「知恵の実」である。
彼自身はこれを食すことを望まないが、霊呪によって強制することができない為、マスターは(これを使わせることを望むなら)
何とかして彼を誘惑し、その気にさせて彼自身が自分の意志でこれを食すように仕向けなければならない。
即ち、聖書におけるイヴ、あるいはサタンの役割を、マスターが演じなければならないわけである。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
初期状態では何の技能も持っていないので特徴も何も無し。
マスターの方針次第でいかようにも育成できるので、自分(マスター)の能力と相談して
相性の良い戦術を取れるようよく考えて技能を取らせよう。

但し、彼の性質上宝具を使用しない限り決して相手を倒そうと(殺そうと)しない上、
そもそも「戦う」という発想自体が希薄でほとんど存在しない点に注意。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
平和主義者であり、正直と信心深さを美徳として穏やかに生きるのを良しとするので、
戦闘的だったり野心的だったりする人間とは相性が悪い、というか全く理解ができないようである。
一体なんで呼ばれてきたのか。
パートナーについてどう思っているか
現在のところ、パートナー未定。
台詞の例
「よくわからないが…君たちはなんだかわざわざ好んでこんな苦しい暮らし方をしているのかい?」

「さあ、日々の感謝を、神に祈ろう。さあ、君も一緒に…え?しないの?なんで?」

「たしかに僕らの眼は開けた…善と悪の両方を知った。
 つまり善が失われ悪が生じたということを知るに至った。
 これが知るということならば僕が得たのはただの悪の結実なのか?」

「あの時の僕の罪…贖罪主(あがないぬし)…信じよう…そして感謝します…」