全身が鋼のような筋肉で覆われた巨大な男。 控えめに言って老齢の域に差し掛かっているが、それでもこの男の「強さ」は些かも陰ることはない。 豪放磊落、それでいて智慧を持ち機転の効くその姿は紛うこと無き英雄の貫禄である。 己で決め、我道を往く。人を見て、人を尊ぶ。その姿は間違いなく王者の威風である。 彼にとってはどちらも偽りなく本当の彼であり、だからこそ彼は勇者にして王なのだ。