『ま、これも何かの縁だ。
 ちょいといで…じゃ無かった、んでやるよ』

概要

 筋肉じじい。
 年甲斐無く精悍な肉体に、長さの判別できない怪しげな腰布を纏った老骨のサーヴァント。
 欲どしき因業老爺の顔に達観した老練家の顔が入り混じる、良くも悪くも「年の功」を極限まで煮詰めたが如き男。
 その眼差しは、獲物を求める餓狼の如き鈍光を放っている。

性格
一人称:いら
二人称:テメー

 その場その時を思いのままに振る舞う自由人。
 いい年こいてもう兎に角目に付いたモノに触らずには居られない好奇心の塊。
 そのくせいざ手に取ったら次の瞬間にはもう興味を失っている。無責任が服を着たような男(着てない)。
 刹那的な甘露辛酸の連続に生きた彼は、人の世の凡てに飽いているようで渇いている。
 「まだ何かある」、「もう何もない」、そんな切望と失望の瞬きこそが、彼の原動力である。

 倫理観クッチャクチャ。
 口から出る言葉の端々からの餓狼の如き貪欲さ、残忍さが滲み出ている。
 尤も彼としてはそれを良しとしている模様。自身がクソ悪党であることを矜持としている節さえある。
 曰く、“嫌われ、憎まれることを代償に自分は甘い汁を吸っているのだ”。
 それ故に“自分を悪人だと思っていない、口実つけて開き直るエセ悪党”を蔑視している。

 利己的な男のようで(実際その色が濃いのは間違いない)、存外身内に対して面倒見が良い。
 彼にとって珍しく興味が長続きするらしい。
 ただし、加減を知らないこの男は割とお節介な、というかありがた迷惑なレベルで世話を焼くため、世話を焼かれた側は却ってそれが齎すトラブルを背負い込んでややこしい事になりがち。

方針(聖板戦争での立ち回り方)
 マスターの指示で警察関連の、マスターの手元まで回ってこない情報の収集を主に行っている。
 “特に古読刑務所は重点的に”とはマスターの言。
 そのため積極的に戦闘に関わっていったりするわけではない。
 …もっともこれはマスターの意向に沿った行動方針であり、それは最低限尊重してはやるけども“それはそれとして”、彼自身は独断で目に付いた他のマスターやサーヴァントの動向に逐一目を光らせている――獲物を見る目で。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
 そもそもよっぽどの理由がない限り自分から戦闘を仕掛けたりはしない。
 やむを得ず戦わなければならなくなった場合は戦う――かと思いきや逃げる。気配遮断と隠れ布を駆使しての戦線離脱を図る。それも適わないとなった場合にようやく彼の戦闘行為は始まる。

 基本的には敏捷性と隠れ布の迷彩効果を利用しての接近戦に持ち込む。
 レスリングによる組み合い、何より手数のアドバンテージによって白兵戦は期待できるがそれ以外はからっきし。とにかく近づけるかが鍵。
 …なお、目をつけた相手にはその限りではない。一転して執拗に付きまとう。どういう魂胆なのだ。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
 いい加減でチャランポランな男ゆえ、同類とつるむ…かというとどうもそんな感じでもないらしい。
 「同じステージに立つヤツは敵」のスタンスの模様。加えて所謂理屈こねる悪党だいっ嫌い。

 案外どちらかというときっちりした善人の肩を持ちたがる(相手がどう思うかは別だが)。
 自分色に染めたくもあり、自分みてーにならないように強く背中を後押ししたくもあり、らしい。  
パートナーについてどう思っているか
 堅てー女だな、面倒くせー女だな、ぐらいに思ってる。
 …生前彼が世話を焼いてきた連中は得てしてそんな奴ばかりだったが。

 どうにも邪険に扱われている節はあるが大して気にしていない。
 お構い無しに世話焼いたりちょっかい掛けたりしている。
台詞の例
『いーじゃねえか、ちっとぐらい触らせろよ減るもんじゃ無し。
 己(お)いらのもんになるだけでさぁ』

『金も命も価値基準も、ぜーんぶ天下の廻りもんってな?
 ―――だからテメーの要らねえソレ早く廻せや』

『…んだよ、結局テメー“自分のがよっぽど正しい”って言いてーだけじゃねーか…
 興醒めだわ、がっかりだわ、悪党のふりして甘い汁だけ吸いやがって…虫ケラの風下にも置けねーわ』

『掛け替えの無いもんなんざこの世にゃねえよ。
 自分(テメ)ん中にだけあるもんさ』