『兵に臨みて拙者は隠忍(オニ)
 オニに見ゆれば其の刻、其の辻が(まが)と知れ』

概要

 “鬼”を自称する槍兵。身丈の倍はあろうかという長槍を携えた鎧武者。
 その名乗りとは裏腹にマスターに献身的であり、悪鬼というよりは仏を護る金剛夜叉を思わせる。
 素顔を隠した仮面からは、その思惑を推し量ることが出来ない。

性格
一人称:拙者
二人称:○○殿、
    主君<※マスター>、手前(てまえ)<※それ以外>

 朴訥だが実直な武者。
 主を汲みその意志に応え、その前途を拓き安泰を守らんとする忠の猟犬。
 多くを望まず多くを求めないその滅私奉公ぶりは傍から見ると病的に映るが、実際のところはどっちかというとワーカホリックというのが正鵠。尤も生まれ育ちから来る己の希薄さは彼自身自覚してはいるが。

 「人の義の有様に沿い、その行末を最期まで見届けたい」という想いが根底にある。
 というのも、“他人の本質は何処までも判らないものだから、なおの事その人の一切を極限まで見定めねばならない”、と考えるが故である。持ち前の忠誠心と相まって「二君に仕えず」の者として捉えられるが、ある意味で正しく、ある意味で誤り。単に彼は善悪正邪を選り好む神経を持たず、そのどれもが等しく彼の眼には眩しく映るだけである。
 最初に捕まえた六匹でポケモンマスターを目指すタイプ。
方針(聖板戦争での立ち回り方)
 願望器に掛ける願いではなく、願望器に至る働きを求めての召喚。
 といっても、所謂戦闘狂的なモノでなく、所謂武士として、さらなる武功を求めての現界である(ワーカホリックここに極まれり)。
 
 生前の生き様とは裏腹に、後世の人々が語る自らの在り方は武者のそれとは程遠い。
 それもまた自身への厳粛な評価と受け止めてはいるものの、「武者たれかし」という一念は彼のものという以上に彼の父親の悲願であり、結果としてそれを為し得なかったのは父への裏切りであり、己の武者働き、主君への貢献が不足していたが故だと考えている。
 故に彼の願望とは新たな主君を立て守り、その大望に沿い導くことであり、今回の聖板戦争は彼にとって再起の機会と言える。

 従って彼はマスターの手足となって動き、堅門となって敵を阻み、凶刃となって敵を討つ。
 基本的にはマスターの方針に忠実だが、求めれば助言を施し、サバイバルを生き抜く主君をより良い途へと導くだろう(多分)。
戦闘スタイル(強み・弱点含む)
 「護国の鬼将」スキルにより“領土”をこさえての待ち気味戦法。
 相手の攻撃をミスらせて隙を突くカウンターの構え。
 “領土”を複数個構えることによってその真価を発揮するため、何度か移動して“領土”を量産する必要はある。

 アサシンや殺しに特化した相手には滅法強い。所謂気配察知スキルは無くとも、暗殺の手口や絶好のシチュエーション等を熟知しているので。
 対鬼属性を持つ相手との相手は悪い。第1宝具はともかく、第2宝具がまともに機能しない可能性が大。

 切り札の第3宝具は使いたくてもまともに使えないし、使ったら終わり。
性格的に相性の良い相手・悪い相手
 繰り返しになるが、彼は善悪正邪を選り好む神経を持たない。
 彼はマスターの臣であり、その属性に関わらずマスターに徒成す者の敵である。
 それは如何にマスターが時代に取り残され宿執に囚われた「悪」であろうとも決して揺るがず、ランサーはその孤独な闘争を崇高なものとして尊重するだろう。  
パートナーについてどう思っているか
 永き時を直向きに、亡き一族の宿願に殉じ続けるマスターの在り方を、凛凛しくも尊いものと敬服の念を抱いている。だが一方で、不敬であると理解しながら、宿願以外“無い”その潔さ――がらんどうさにランサー自身の空虚な心を重ね、その儚さに一抹の悲しみを覚えている。
 当て処無き非道をひた往く主君の前途に、せめて意義在りし果てを――と願い、その顛末に奉じたいと思うものの、どう転ぼうとも此度の戦が終わればマスターとは今生の別れとなるだろう事を予期しており、ランサーにはそれがただただ口惜しい。
台詞の例
『我が君に謁したくば番所を通せ。
 但し此の槍鬼が関、悉く凶門(うしとら)にて』

『今生、生憎と手離には縁が無う御座る。
 槍働きで良ければ進上致す』

『此処は涅槃門に在らず。
 御覚悟待たず御首速やかに介錯奉る』

『極めて御意、我が主君。
 其の独往に瑠璃光の照らしあれ』