幻獣は幻想種のランク内でも魔獣と神獣の間に位置し、通常は世界の裏側に魂だけで存在し肉体を持ってはいない。しかし、このアーヴァロンクは正確には魔獣と幻獣の境目にいる中間の存在なので、未だギリギリ現世に留まっているようだ。その戦闘力は最上位の魔獣に等しく、雑竜種(デミドラゴン)すら屠るだけの圧倒的膂力をその四肢に備えている。
サーヴァントではなく召喚された訳でもないので、古読市にはベトナムのハイフォン港からタンカーの船倉に乗せられて連れてこられた。上陸後、古読ダムを目指して深夜移動中に近隣住民に目撃され、新生代の生物 『 メガテリウム  』  の生き残りだと勘違いされる。
結界内部に引きずり込まれた相手は溺死を待たず、水中を縦横無尽に移動するアーヴァロンクに成す術なく引き裂かれるであろう。
一説によればビーバーがダムで川を堰き止め、そこに数万年の間泥が積もって広大なヨーロッパ大平原ができたと言われている。ビーバーがいなければ今日のヨーロッパは無かったかもしれない。
ビーバーは大雨などでダムの水かさが上昇すると、巣の部分に水が入り込んで溺れてしまう。そこで自分の手でダムの一部を壊し、水を放出する事で水位を調節するのである。
しかしながらこの幻獣、実はたった百数十年程前に魔獣として誕生したばかり。幻獣アーヴァロンクの祖が神代の頃に作ったダムを歯で食い破り、そこから流れ出した高濃度のエーテルが混じった水を浴び続ける事で、短期間で魔獣アーヴァンクから進化した。このダムを泉として結界に閉ざし、そこで暮らしていたニンフ(水妖精)らは人間達に魔獣退治を依頼したが、結局返り討ちにされ皆全滅。地上における神代の名残であるダム泉も枯渇してしまった。
その後はイギリス各所の川で暴れ回っていたが、ある術者に捕獲されて中国奥地まで輸送。術者の所属する組織でペット兼護衛として飼われ、組織壊滅の後は海殲騎ボラ・ホーに寄生され聖板戦争へと参加する。
海殲騎というか河殲騎。アーヴァロンクは国巣捏造設定なので探しても出てきません(ゴメンネ)。サーヴァントではないけど面倒なのでここに入れさせてもらいました。