■ MPS (Mugen Power Studio) 仕様書 ■

1．はじめに

本書はmugen関連各種ファイルをターゲットとした，VisualStudioCode拡張機能の仕様書である．

2．基本情報

本拡張機能は次の機能を持つ．

• 機能1：シンタックスハイライト

  • mugen関連各種ファイルをVisualStudioCodeで開いた際に，ソースコードを特定の規則に沿って着色する機能．

• 機能2：パケージング

  • HTMLのおけるCSSのように，Trigger or StateDefのパラメータ or StateControllerのパラメータ or StateController をまとめて任意のシンボルに置き換える機能．

• 機能3：GD (Grimps Display)

  • airファイルを編集する際に，紐づくスプライトを表示する機能．

サポート範囲は各機能それぞれ次の通り．項目にないVerは未サポート．

• 機能1：シンタックスハイライト
  (キャラクター用のdef,cmd,air,cnsファイルのみサポート．)

  win	1.0	1.1b
  〇	△	△

• 機能2：パケージング
  (キャラクター用のcmd,cnsファイルのみサポート．)

  win	1.0	1.1b
  ×	×	×

• 機能3：GD
  (キャラクター用のairファイルのみサポート．)

  win	1.0	1.1b
  ×	×	×

3．機能1：シンタックスハイライト

VisualStudioCodeに標準的に用意されている仕組みの１つ．
ある規則で書かれた文字列に対し，それがどういう区分の文字列なのかを定義することで，
配色テーマに合わせた色が着く仕組み．
本拡張機能では.def、.cns(.cmd)、.air毎に次の通り定義する．

defファイル

• 次の規則に基づき，色付けする．

  項目	色 (区分)	着色範囲 (規則)	優先度
  コメント	comment.line	「;」から行末まで	1
  タイトル	entity.name.type	「(行頭)[〇〇〇]」	2
  パラメータ(左辺)	variable.parameter	「(行頭)① = ②」の ①	3
  〃　(イコール)	keyword.other	「(行頭)① = ②」の =	3
  〃　(右辺)	constant.numeric	「(行頭)① = ②」の ②	5
  〃　(右辺文字列)	string.quoted.double	パラメータ(右辺)内「”〇〇〇”」	3
  〃　(右辺特殊文字)	keyword.other	パラメータ(右辺)内「/」	4

  ※ 色：色列の文字色は配色テーマ「Dark+ (default dark) 」時のカラーで着色している．
  ※ 優先度：数字が小さいほど高い．
  ※ (行頭)：右にある文字列が行頭にあること．
  ※ ① = ②：=の前後は半角スペース必須．
  
  

cns & cmdファイル

• 次の規則に基づき，色付けする．

  項目	色 (区分)	着色範囲 (規則)	優先度
  コメント	comment.line	「;」から行末まで	1
  タイトル	entity.name.type	「(行頭)[〇〇〇]」	2
  トリガー(左辺)	keyword.control	「(行頭)trigger = 〇」の trigger	3
  〃　(イコール)	keyword.other	「(行頭)trigger = 〇」の =	3
  〃　(右辺)	constant.numeric	「(行頭)trigger = 〇」の 〇	5
  〃　(右辺文字列)	string.quoted.double	トリガー(右辺)内「”〇〇〇”」	3
  〃　(右辺特殊文字)	keyword.other	トリガー(右辺)内「(」「)」「||」「&&」	4
  〃　(右辺キーワード)	keyword.other	トリガー(右辺)内「ifelse」	4
  パラメータ(左辺)	variable.parameter	「(行頭)① = ②」の ①	3
  〃　(イコール)	keyword.other	「(行頭)① = ②」の =	3
  〃　(右辺)	constant.numeric	「(行頭)① = ②」の ②	5
  〃　(右辺文字列)	string.quoted.double	パラメータ(右辺)内「”〇〇〇”」	3
  〃　(右辺特殊文字)	keyword.other	パラメータ(右辺)内「(」「)」「||」「&&」	4
  〃　(右辺キーワード)	keyword.other	パラメータ(右辺)内「ifelse」	4

  ※ 色：色列の文字色は配色テーマ「Dark+ (default dark) 」時のカラーで着色している．
  ※ 優先度：数字が小さいほど高い．
  ※ (行頭)：右にある文字列が行頭にあること．
  ※ trigger："trigger" または "Trigger" のみ認識．(TriggerAllのAllの部分は大文字小文字関係なく認識する．)
  ※ trigger = 〇：=の前後は半角スペース必須．
  ※ ifelse："ifelse"(全部小文字)のみ認識．
  ※ ① = ②：=の前後は半角スペース必須．
  
  

airファイル

• 次の規則に基づき，色付けする．

  項目	色 (区分)	着色範囲 (規則)	優先度
  コメント	comment.line	「;」から行末まで	1
  タイトル	entity.name.type	「(行頭)[〇〇〇]」	2
  判定1要素数(左辺)	string.regexp	「Ctrl1:〇」の Ctrl1	3
  〃　(コロン)	keyword.other	「Ctrl1:〇」の :	3
  〃　(右辺)	constant.numeric	「Ctrl1:〇」の 〇	3
  判定1配列(左辺)	string.regexp	「Ctrl1 = 〇」の Ctrl1	3
  〃　(イコール)	keyword.other	「Ctrl1 = 〇」の =	3
  〃　(右辺)	constant.numeric	「Ctrl1 = 〇」の 〇	3
  判定2要素数(左辺)	variable.parameter	「Ctrl2:〇」の Ctrl1	3
  〃　(コロン)	keyword.other	「Ctrl2:〇」の :	3
  〃　(右辺)	constant.numeric	「Ctrl2:〇」の 〇	3
  判定2配列(左辺)	variable.parameter	「Ctrl2 = 〇」の Ctrl1	3
  〃　(イコール)	keyword.other	「Ctrl2 = 〇」の =	3
  〃　(右辺)	constant.numeric	「Ctrl2 = 〇」の 〇	3
  スプライト(登録番号)	constant.character.escape	「(行頭)①,②,③,④,⑤,⑥,⑦」の①,②	3
  〃　(表示位置)	string.quoted	「(行頭)①,②,③,④,⑤,⑥,⑦」の,③,④	3
  〃　(表示時間)	keyword.control	「(行頭)①,②,③,④,⑤,⑥,⑦」の,⑤	3
  〃　(特殊効果)	keyword.other	「(行頭)①,②,③,④,⑤,⑥,⑦」の,⑥,⑦	3
  キーワード	keyword.other	「loopstart」	3

  ※ 色：色列の文字色は配色テーマ「Dark+ (default dark) 」時のカラーで着色している．
  ※ 優先度：数字が小さいほど高い．
  ※ (行頭)：右にある文字列が行頭にあること．
  ※ Ctrl1:〇：コロンの前後は半角スペースがあってもなくても良い．
  ※ Ctrl1 = 〇：イコールの前後は半角スペース必須．
  ※ Ctrl2:〇：コロンの前後は半角スペースがあってもなくても良い．
  ※ Ctrl2 = 〇：イコールの前後は半角スペース必須．
  
  

4．機能2：パケージング ※書きかけ

cnsをユーザーライクに扱えるようにする機能． cnsの拡張言語としてをcnscc (cns concave convex)を用意し，cnsccをcnsにコンパイルする． 具体的には

• cnscv形式ファイルにcnsの一部記述をシンボリックな文字列に置き換えたソースを記述する．
• cnsvx形式ファイルにシンボリックな文字列の置き換え元を記述する．
• コンパイルすることで，cnscv形式ファイルのシンボリックな文字列が，cnsvx形式ファイルの定義に沿って書 き換えられ，csv形式ファイルとして出力される．

更に機能毎に細分化し，各仕様を次に記す．

パラメータの置き換え

• パッケージの定義方法

  • $Parameter パッケージ名{};

• 効果

  • cnscv形式ファイル内の同パッケージ名を{}内の文字列で置き換える．

• 注意

  • その行丸々シンボルになっていないと置き換えない
    
    

トリガーの置き換え

• パッケージの定義方法

  • $Trigger パッケージ名(引数名，‥){};

• 効果

  • cnscv形式ファイル内の同パッケージ名を{}内の文字列で置き換える．

• 引数

  • Trigger後のAllや1,2,3を引数として指定できる

• 注意

  • その行丸々シンボルになっていないと置き換えない
  • cnscvファイルではなくcnsvxファイルの定義に対し置換したい場合，パッケージ名()->パッケージ名
    
    

定数

次の規則に基づき，色付けする．

関数

次の規則に基づき，色付けする．

5．機能3：GD ※書きかけ