以前から使用していた変身系魔術の一種、表演魔術・『 偶像重身 』の影響で使用できるようになった特異な魔術。信長の生前のエピソードを再現した、まるでサーヴァントの劣化版宝具のような魔術が使えるようになる。彼女はこれを『 信長魔術 』と呼称。信長に変身せずとも、法子の姿のままで使用できるのが偶像重身との大きな違いである。彼女の仲間・目取真重雄が使用する聖板魔術、漫画魔術とはよく似た別の魔術だと思われていたが、今回両方ともギリシャ神動術(テウルギア)に源流を持つ同様の魔術である事が判明した。
起源 : 憧憬 属性 : 火 魔術系統 : A∴O∴派神秘劇(※) 魔術特性 : 表演魔術 魔術回路 : 質D/量C/編成・正常 魔術発動ワード : 『 without any means(是非もなし) 』
《信長魔術》
○瓜かじり 〔回復技(小)。織田家の家紋にも使われた瓜を食べることで疲労と傷を癒す術〕
○遺灰ぶつけ 〔対象に死者の遺灰を浴びせかけ、目眩ましの効果を起こす冒涜的な術〕
○敦盛舞 〔人間五十年~で知られる幸若舞・敦盛を舞う事で冷静さを保ち、集中力を高める術〕
○雨狭間 〔対象を降りしきる雨と山々の幻影で包囲し、動きを封じる術〕
○焼き討ち 〔火の点いた松明を数本現して投げつけ、相手を燃やす術。火属性の法子に相性の良い術〕
○楽市楽座 〔戦国時代の市場と金銭が出現し、好きな品物を購入できる。なお購入した物品は1時間で消える〕
○蘭奢待 〔状態回復技(味方全員)。宮中に伝わる香木の芳香を漂わせ、嗅いだ者達のバッドステータスを癒す術〕
○義元左文字 〔今川義元を討って得た名刀の一閃で敵を斬る術〕
○種子島 〔号令一下、背後から火縄銃の弾丸を数発発射して敵を撃つ術。一応火属性〕
○九十九髪茄子 〔回復技(中)。信長愛用の茶器で茶を飲む事により、疲労と傷を癒す術〕
○怪力弥助 〔筋肉ムキムキのアフリカ人青年が召喚され、十人力の拳打をオラオラ打ち込む術〕
○安土穴太積 〔安土城の堅牢な石垣を再現して防壁とする。本物の石ではなく魔力で構成された障壁である〕
○圧切長谷部 〔凄まじい切れ味を誇る名刀の一閃で敵を斬る術。参麓丸一のサーヴァントとの出会いで修得した〕
○天下布武 〔天下統一宣言をする事で、圧倒的な覇王の気を発し精神干渉を無効化する術〕
(※)A∴O∴は魔術結社・黄金の夜明け団を追放されたマクレガー=メイザースがフランスで起こした組織。ギリシャ神動術を元にした神秘劇を復活させ、それがパリ演劇界に密かに伝えられていたもの。法子に魔術を教えた地方劇団の団長がパリで修得した。
魔術・奥義
- 信長重身・三千世界
- ランク:C 種別:対軍魔術 レンジ:1~20 最大捕捉:100劣化擬似宝具ともいうべき魔術奥義。長大な木柵の陰から三列に分かれた鉄砲隊が出現し、一斉射撃を途切れることなく食らわせる。信長率が40%以下に低下すると使用不可。
鉄砲三段撃ちは長篠の戦いで武田軍の騎馬隊相手に織田軍が使った有名な戦法であり、騎馬隊を完封した逸話からかライダークラスのサーヴァントに対しては威力が三割増しになる。また、信長がその権威を意にも介さなかった仏教系サーヴァントに対しても威力が増す。未だ魔術師として未熟な法子には少々負荷のかかる魔術であり、魔力の消費による疲労は極めて大きい。しかし本物のサーヴァントの宝具には及ばぬまでも、強力な攻撃技である。なお、雨が降っている時は使用できないという思わぬ弱点がある。
※この魔術奥義はFate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚に登場した魔人アーチャーの宝具を参考にしています。
- 髑髏杯
- ランク:C 種別:対人魔術 レンジ:1 最大捕捉:1人の頭蓋骨を用いて作成された悪趣味な杯。これに満たされた酒を飲む事でバッドステータスと生命力・魔力が全快する回復魔術。以前に法子が使用していた信長魔術のパワーアップ版である。歴史上では戦で勝利した敵の王の頭蓋骨などが使われる事が多く、相手の命を飲んで自らに取り込むという呪術的意味合いを持つ。日本では織田信長が浅井長政の頭蓋骨で作成したものが知られており、今昔物語では天魔の王の娘…つまりタンハーらが髑髏の杯を持っていたという記述がある。西洋においては今回の法子のサーヴァント・アルボインが所持していたと伝えられ、髑髏の杯は小田吉法子の第五次聖板戦争における重要なキーワードとなっている。
イラスト
- 前回の法子
- 令呪
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