構成員は大地の呼びかけに目覚めたと称する人間を中心に、人狼や魚人などの亜人種や精霊使い、知恵ある獣、果ては死徒や魔との混血までが所属していた模様。設立当初は星に災いをなす人類と戦う組織だったはずが、次第に非人類種族が人間に取って代わって霊長となる為の集団と化し、明日の地球の覇権を巡って別種族同士での仲間割れが絶えなかったという。
組織の初期の支援者リストには二十七祖の一人、財界の魔王の名も見受けられるとか…。
風属性と水属性を持つ魔宝石がはめ込まれており、その槍先から凍てつく冷気を放つ。また突き刺した物体を凍らせる効果も持つ。槍自体が常に強い冷気を纏っているので、氷結耐性が付与された特殊なガントレットでなければ持つ事ができない。
名前はギリシャ神話の北風の神・ボレアースから取られているのだが、奇遇な事にガルダンドの身には、ボレアース神に仕えたアネモイ(下位の風神)の血が流れている。
これ単体では役に立たないが、騎乗スキルと強力な乗騎がある事で真価を発揮。あらゆる魔獣・野獣を完璧に御する事ができ、起動式を唱える事で一瞬のみ限界を超えた力(全ステータスに+修正)を引き出せる。
この手綱(と令呪)の力があってようやくサーヴァントを従えている状態であり、もしこれが攻撃を受けて切れてしまえば、ただちに振り落とされてしまうだろう。
かつてはデルビーイタリアーノの星と呼ばれた競馬界のスター騎手にして、
伝統あるイタリア騎士貴族・グイノッティ家の出身。
グイノッティはヨーロッパ有数の馬主であり、イタリア競馬創設の重鎮としてその経営に携わる名士であった。
しかし近年は名馬に恵まれず、またイタリア競馬界が財政難で閉幕した事もあり、その煽りを受けて呆気なく破産。
膨大な借金をどうにもできず、先祖伝来の貴重な種馬の多くを手放す破目となった。
当主のガルダンドは何より誇りにしていた家と馬を、自分の代で失うというショックに茫然自失となる。
そんな彼の前に現れた狂信的エコロジスト集団・ 『 大地の使徒 』 は資金援助を申し出、いつの日か没落したグイノッティ家を再興させると約束。 その代わりにガルダンドの騎士としての力と、ただ一匹だけ彼の手元に残された馬――――魔獣・人食い馬を欲したのであった。 その馬こそ、グイノッティの家が古代より育ててきた、 『 ディオメーデースの人食い馬 』 だったのである。
大地の使徒の下で再び人食い魔馬の量産に成功し、グイノッティ家伝の騎乗術を教授した者達と共に、  『 獣騎衆 』 を結成したガルダンド。 中国奥地にある組織本部の警護を中心に、戦闘部隊の隊長としての任務に従事。 家の再興にも、あと僅かで手が届く所であった。
しかしある時、 『 大地の使徒 』 と以前から対立していた組織・ 『 至天の導手 』 による急襲を受けて本部は壊滅。 ガルダンドも死力を尽くして戦ったが、敵の繰り出す 『 人造英雄 』 の圧倒的強さに手も足も出ず、 獣騎衆はわずかな生き残りを残して全滅。 そして数多く居た精強な魔馬達も、戦闘の結果今度こそ一匹残らず死に絶えてしまった。
…御家再興の道を完全に断たれた絶望は深く、ガルダンドは遂に正気を失う。この上は 『 人造英雄 』 に復讐し、 それを終えて後は戦場の猛者どもと渡り合い、思う様に屍山血河を築いて自分も死のう。 そんな自暴自棄の精神に捉われたまま、組織の残党と共に聖板戦争の地を目指す。そこで彼は、魔馬よりも遥かに強力なサーヴァントを手に入れ、これを新たな乗騎…黄泉路への旅の連れ合いとするのであった。
※グイノッティ家と人食い馬については詳細参照。
※ 『 至天の導手 』 の設定はシダ氏製作キャラから、 『 人造英雄 』 の設定はaka65535氏製作キャラからお借り致しました。お二方には使用許可を頂き感謝です。